YouTube、誤報チェック機能がノートルダム大聖堂火災に9.11事件を関連付け。釈明は「ときどき間違える」

誤報チェック用に誤情報を表示

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年04月16日, 午後 04:00 in Services
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GEOFFROY VAN DER HASSELT/AFP/Getty Images
フランス・パリのノートルダム大聖堂の火災は消防の尽力もむなしく、長時間にわたって大きな炎を空に噴き上げてしまいましたが、ネット上ではその模様を伝えるYouTubeのライブストリーミングページでも別の炎上案件が発生していました。

CNBCらが伝えたところによると、火災を伝えるライブストリーミング映像の下の部分に、解説として表示されるブリタニカ百科事典やWikipediaからの引用ページがニューヨークで2001年9月11に発生したアメリカ同時多発テロの解説になっていたとのこと。YouTubeはニュースや現在進行中の事件などのコンテンツに対しては、陰謀論やフェイクニュースなどに対してユーザーがファクトチェックの参考にできるよう、またフェイクニュースの拡散を防止できるよう、ブリタニカやWikipediaの関連すると思われるページへのリンクを動画の下に表示する改善を2018年半ばから開始しています。

しかし、この機能がノートルダム大聖堂の火災のライブ映像に対して提示したのは、なんとアメリカ同時多発テロの解説ページへのリンク。これはおそらく、YouTubeが使っているアルゴリズムが、火災の映像を9.11事件のものと誤って解釈したためと考えられます。

YouTubeは火災のライブ映像に添えられたリンクは誤りであることを認め、すでに削除しました。そして、アルゴリズムはときに誤認識をして、誤った情報を表示してしまうことがあると釈明しています。YouTubeは同じ誤りを起こす可能性がある、火災に関連するライブストリームページではファクトチェック用パネルの表示を無効化しました。

何でもAIで自動化するのが最近のGoogleの得意技となっていますが、ファクトチェックのために提示した資料リンクが誤りを誘発しているようでは、さすがに話になりません。いくら鍛えれば鍛えるほど賢くなるAIとはいえ、毎日大量にアップロードされるコンテンツすべてを人間がチェックすることもできず、さらにAIにはすぐに表面化しない欠点もあるとなれば、結局何がファクトかはユーザー自身が冷静な視点をもって判断するほかないのかもしれません。

フランスの歴史的建造物に降りかかった火災は、すでにほぼ鎮火したとの情報も入ってきているものの、YouTubeは自らも炎上しないよう、AIをさらに教育する必要がありそうです。

ちなみに、YouTubeでは2019年3月から表示中の動画だけでなく、検索結果にもファクトチェック向け情報を表示する改善を一部で開始しています。

 

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