アップル、Swatchに「One more thing」の商標を取られる。「特定の製品と関係ない言葉」として異議却下

まぁ2回以上は使いませんし

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年04月22日, 午後 04:30 in apple
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「One more thing」は、かつてアップルの元CEOであるスティーブ・ジョブズ氏が新製品のプレゼンで愛用し、後継者のティム・クックCEOも何度か使用しているフレーズです。

本フレーズにつきスイスの時計ブランドSwatchがオーストラリアにて商標登録を申請し、これに対してアップルが異議を申し立て。しかし同国の商標局に却下され、Swatchによる登録が認められたことが明らかとなりました。ジョブズ氏は新製品発表イベントの際に全て紹介したと見せかけ、それから「One more thing」(そしてもう一つ)として隠し球を持ち出すことを得意としていました。現CEOであるクック氏も、2014年にApple Watchを発表したときに使っています。


今月発表された判決では、審問官のAdrian Richards氏はアップルの異議を却下し、Swatchに対して訴訟費用の支払いを命じています。

Richards氏は、アップルが「特定の」商品やサービスに関連して同フレーズを商標にしたことはないというSwatch側の主張を全面的に肯定。新製品やサービスを紹介する前に一度だけ使用されたに過ぎず、その製品やサービスに関連して二度と使用されることはないとの判決を下しています。

さらに「付け加えたり一時的に使う言葉は、製品の特徴と関係がない。それに本問題について反対者側(アップル)に著しく不利に働く事情としては、このフレーズは話者が別の何かを言おうとしているに過ぎないことだ」と説明。要するに「はい次の方」と言ってるだけで、特定の製品に紐付けられた商標ではないということでしょう。

Swatch側は、この表現はテレビの推理ドラマ「刑事コロンボ」の影響を受けたと主張。懐かしのコロンボの決め台詞「あと1つだけいいですか」の原語は「Just one more thing」ですが、つまりジョブス氏の言葉を元にしたわけではないとのことです。

これ以前に、アップルはSwatchによる「Tick different」の商標出願が無効だとして、スイス連邦行政裁判所に提訴。1997年~2002年に同社が広告キャンペーンに使用したスローガン「Think Different」から不当に利益を得ようとしていると主張しましたが、こちらも「アップルが保護を正当化できるほどスイスでは知られていない」として却下されています

2018年11月時点では全米でのスマートウォッチ販売台数のうち88%を占めるアップルにとって、Swatchはすでにライバルとは言えない存在です。しかし今なおカリスマ性の高いジョブズ氏ゆかりの言葉については、見過ごせないのかもしれません。

 
 

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