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フェラーリが、初となる量産型ハイブリッド(PHEV)スーパーカー「SF90ストラダーレ」を発表しました。フェラーリ史上最速を謳うこのマシンには780psを絞り出す4リッターV8ターボエンジンとともに、フロントx2基およびリアx1基のモーターが220psを加え、合計で1000psの出力で路面を蹴り上げます。その加速性能はラ・フェラーリを上回り、0~100km/h加速は2.5秒という瞬発力をたたき出します。もし圧倒的なパワーに酔いしれるのでなく、たとえば買い物に静かに出かけたいのであれば、モーターだけを使って約25kmの走行も可能です。
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ラ・フェラーリの後継マシンとも言われるSF90ストラダーレですが、その最高速度211mphはわずかにラ・フェラーリの217mphに及びません。とはいえ、新しいエンジンに8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、より軽くなったボディが、その加速性能を最大限に引き出します。左右のホイール回転を制御して旋回性能を高めるトルクベクタリングAWDにより、フェラーリが所有するフィオラノサーキットをラ・フェラーリよりも1秒速く駆け抜けます。

ステアリングホイールにはフェラーリのマシンではすっかりおなじみとなったマネッティーノと呼ばれるコントロールダイヤルを備え、走行モードやその他各種機能をコントロールするタッチインターフェースも新たに搭載しています。

量産モデルとして発表されたSF90ストラダーレの価格については、まだフェラーリは明らかにしていません。ただフェラーリのカタログでも最高峰として紹介される見込みというところで、これを購入する権利を持つ人が世界で一握りしかいないであろうことが想像できます。

欧州ではドイツが2030年まで、英国やフランスが2040年と言った具合に内燃機関のみで走る自動車の新車販売に期限を設け始めました。スペインやデンマークなどはハイブリッドカーも禁止する方針を打ち出しています。

美しく官能的なサウンドが特徴のフェラーリもこの流れには逆らえず、この2月に2022年以降の電気自動車参入を表明しました。そしておそらくあと10~20年もすれば、完全に電気自動車に移行する日がやって来そうです。跳ね馬の咆哮が欧州の森にはかなく消えるそのまえに、手元に迎え入れておきたいと思う人は多いことでしょう。