「筋肉は裏切らない」という言葉を巷でも耳にするようになりましたが、あの金言には続きがあります。「ただしお前が裏切らない限り」です。トレーニングとは筋肉との約束です。この関係を持続させるために、楽しいテンションを安定して供給する良質なワイヤレスイヤホンが欠かせません。
▲Jaybirdの完全ワイヤレスイヤホン「Run XT」(実売価格2万5000円前後)
今回はJaybirdの完全ワイヤレスイヤホン「Run XT」を1か月使用して、トレーニー目線でどこが良かったかをレポートします。
ベストフィットに出会える付属品
パッケージを開封して最初に目を引くのは「イヤーチップの数の多さ」です。大抵のイヤホンの場合、イヤーピースのサイズは3段階くらいではないでしょうか。それがRun XTではこんなことになっています。
バラバラ! 一番上にあるのが本体です。この本体にイヤーフィンとイヤーチップを組み合わせて装着します。イヤーフィンが4種類、丸型イヤーチップが2種類、楕円形イヤーチップが2種類......。イヤーフィンに至っては「ツノ」がないタイプもあります。徹底的にユーザーの耳に合わせる気満々です。特に耳の大きな男性には良さそうです。
ここまで細分化されていると、さすがに合います。私のベストフィットは「イヤーフィン:サイズ2」(一番小さくてツノ付きのタイプ)と、「イヤーチップ:丸型S」でした。例えばイヤーチップを「楕円型S」に変えると、途端に「大きいな」と感じます。そして、大きいと浅めにつけてしまいますし、そうするとベンチプレスで仰向けになった時などにイヤホンと耳の間に隙間ができて、聞こえ方が変わります。気が散るんですよ。私は丸型じゃないとだめです。
このバラバラのイヤーピースたちからは、「耳に合わないから集中してトレーニングできないわ..........」なんて絶対に言わせないぞという作り手側の気迫を感じます。
本体を洗えるから衛生的
Run XTの防水規格はIPX7です。最近のスポーツイヤホンだとこのレベルのものをよく見かけますが、Jaybirdの場合、公式サイトで「洗浄にも確実に耐えられる」とまで書いてあります。規格の名称も重要ですが、こんな風にもっとはっきり頼もしく言ってほしいんです。おかげで汗だくになったウェアを洗濯機に放り込む時のようなスカッとした気持ちで、洗面所でイヤホンを洗っています。衛生的です。限界を超えるためのニューニングを試せる!?
音質に関して。デフォルトの状態だと「高音がきれい」という印象です。ここから自分で味付けをしてゆきます。私の場合、トレーニング中はドンドコした音楽が好きなのでイコライザでの設定は必須です。専用のアプリ「Jaybirdアプリ」で曲線をいじりながら好みの音質に設定できます。
▲簡単に巻き戻せるのが便利。自分でこだわり尽くすのも楽しいですが、プリセットをあれこれ試すのをオススメします
▲「その他のプリセットを確認」というバーをタップすると、他のユーザーが作った自慢の設定が使えます。これが楽しい
▲「アスリート」というコーナーでは、ゴリゴリなアスリートたちが選んだお気に入りの設定も並んでいます
▲音の説明というか、スポーツと音楽との関係性を語っていますね。私は音響オタクやサウンドエンジニアではないですし、単なる筋トレ好きです。こっちの方がテンションが上がります