apple

アップルは今月初めの開発者会議WWDC19において、この秋に配信予定のiPad専用「iPadOS」を発表。それと合わせて、iPadをMacのサブディスプレイとする「Sidecar」を初めとした新機能の数々も紹介していました。

そうした改良は、iPad専用の入力デバイスであるApple Pencilなどにも及んでいます。すでにアップルがiPadOSの公式プレビューページ(英語)でも言及していますが、実際に動作する様子や画面イメージが報じられています。まずApple Pencilのレイテンシ(描画遅延)が大幅に改善。アップルはiPad Pro(2018)およびApple Pencil(第2世代)の組み合わせで、従来は20ミリ秒だった遅延が9ミリ秒に低減されたと報告しています。

アップルはその他のiPadでも同様の性能が得られるか触れていませんが、20ミリ秒という数字はiPad Pro(2017)およびApple Pencil(第1世代)に関して公表していたもの

その際「120Hzのリフレッシュレートが得られるProMotionテクノロジー」によると述べられていたことから、9ミリ秒は同様の技術を搭載した2017年以降のiPad Proに限られると思われます。ただ、アップルいわく「高度な予測アルゴリズム」のおかげとしており、9ミリ秒とはいかなくても、他のiPadやApple Pencil(第1世代)にもレイテンシ低減は及ぶと推測されます。

米アップル関連情報サイトAppleInsiderは、開発者向けのiPadOSベータ版でApple Pencilのお絵かきをデモ。肉眼では捉え難い差ではありますが、書き味が滑らかになった印象はあります。



次にiPadOSでは、Apple Pencilを使って右下または左下から上に向かってスワイプするとスクリーンショットを撮影でき、すぐに写真に注釈を入れることが可能となっています。

AppleInsiderによれば、Webサイトを撮影した場合は画面内のみかページ全体かをキャプチャ可能とのこと。縦に長いWebページでも、サードパーティアプリを使わずに最下部まで丸ごと撮影できるわけです。そのスクリーンショットに注釈を付け、メモを書き留め、PDF形式で直接「ファイル」アプリに保存もできるとも述べられています。

そしてiPadOS標準のメモ(海外名Notes)アプリも大きく進化。新たにOSレベルでサポートされたダークモードもおよぶ上に、お絵かき道具をまとめたツールパレットも改良。カラーパレット、図形、オブジェクト単位の消しゴム、一部だけ消せるピクセル単位の消しゴムにすばやくアクセスできるように再設計されているとのことです。

iPadを有線および無線を介してMacの追加ディスプレイとするSidecarでは、Apple Pencilの使用もサポートされています。iPad Proは単体でも液晶タブレットとして高く評価されていますが、Macとの連携や描画遅延の改善により、さらなる高みが目指せそうです。