CERNが脱マイクロソフト目指し「MAlt」プロジェクト開始。割引制度終了でコストが10倍に膨張と説明

まずはメールや電話ソリューションから

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年06月14日, 午後 03:00 in academic
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CERN
大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で知られるCERNが、長年使用してきたマイクロソフトのソフトウェアから、オープンソースへの切り替えに向けた準備的プロジェクト MAlt(Microsoft Alternatine)を開始しました。

理由は今年3月にマイクロソフトがCERNに対する学術用途向けの割引プラン提供をやめたため。CERNはこの変更によってソフトウェアライセンス使用料が10倍以上に膨れ上がってしまったと述べています。CERNは価格引き上げに対応するため10年間の段階的増額契約をしたものの、使用ユーザー数を考慮すると必要な予算が持続不可能な額になってしまうため、CERNの技術部門はプロプライエタリなメーカーおよびソフトウェアへの依存を減らすためのプロジェクトを立ち上げたということです。

複数年かかると予想されるMAltプロジェクトはこの夏より、IT部門他が使用するメールサービスから着手します。それが順調にいけば全職員が新しいメールサービスに移行し、その後はSkype for Businessとアナログ内線電話網を他のソフトフォンに切り替えるための検討をするとのこと。また、他の多くのソフトウェアやサービスの代替ソリューションも数年のうちに評価され登場するとされます。

CERNの副グループリーダーEmmanuel Ormancey氏は、多くの公的研究機関が「近年、同様の問題に直面している」と述べ、マイクロソフトが学術機関への優遇制度を縮小しているとの考えを示しました。そしてCERNが先行して移行を行い、他の機関へオープンソースへの道筋を示すとしています。

「MAltプロジェクトは野心的なものだが、ベンダーやデータに縛られずコアサービスの構築が可能であることを示す良い機会でもある」とOrmancey氏は述べ、「おもしろい時代がやってくる!」とあくまで前向きです。


 

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