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携帯サービスのauを展開するKDDIは7月22日、報道関係者向けにネットワーク施設見学会を開催。そのなかで、既存の4Gに依存しない、5G単独でのエリア構築が2021年中頃に始まるとの見通しを示しました。

来年春に商用サービスが始まる5Gは、NSA(ノンスタンドアロン)というタイプで、既存の4Gネットワークの上に、アドオン的に5Gエリアを構築するもの。コアネットワークは4G LTEのものも利用するほか、音声通話もVoLTEとなるなど、4G LTE網を前提とした設計となっています。

一方、2021年中頃より展開する「5G SA」(スタンドアロン)では、5G単独でのエリア構築が可能。コアネットワークも5Gのものに繋がるほか、音声通話も5Gで行えます。4Gに依存しないという意味で「真の5G」というわけです。

5G SA(真の5G)のメリットは

「5G SA」(真の5G)に変わる最大のメリットについて、KDDIの担当者は『ネットワークスライシングを利用できるのが大きい』と語ります。

この「ネットワークスライシング」は、通信の用途に応じて回線を仮想的に切り分ける技術のこと。例えば『高い通信費を払っているユーザー向けや、遠隔医療や自動運転向けの回線は大容量・低遅延を保証しよう』ということが可能になります。前述の5G NSA(ノンスタンドアロン)ではこの機能を常時利用できないため、用途によって大容量や超低遅延性を保証できません。

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このように、産業分野との相性が良い「5G SA」ですが、KDDIによると2021年中頃より一部地域でエリア展開を開始します。それ以外の全国では「5G NSA」の整備を先行させます。

5Gが4Gを完全に代替するのは『かなり先』

なお、5Gが4Gを完全に代替する時期について担当者は『遠い将来』としたうえで、『かなり長い間、既存のLTEと並行して利用することになる』と語りました。