Google、Pixel 4に「Soli」レーダーを搭載。ハンズフリー操作でアンビエント・コンピューティングへ一歩

電波でモーションセンシング

Ittousai
Ittousai , @Ittousai_ej
2019年07月30日, 午前 10:10 in ambient computing
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Googleが開発中のスマートフォン Pixel 4に搭載する新技術、「Soli レーダー」の動画を公開しました。

Soliは60GHz帯の電波を使い、ジェスチャーなどスマホ周囲の動きを認識する技術。

Googleが公開した短い動画では、画面に触れず手を振って曲送りしたり、スマホに触れず近づくだけで顔認証アンロックする様子が示されています。


Soli は Googleの先端技術研究部門ATAPが開発してきた、ミリ波レーダーで離れた物体の動きを認識する技術。

タッチスクリーンやボタンに触れることなく、比較的広範囲かつ高精度に手や指の動きを取得できることから、従来のデモでは画面が小さなスマートウォッチを手の甲のタッチで操作する、ジェスチャーで仮想のボリュームを回したりボタンを押す(自分の指どうしを触れ合わせることで触覚フィードバックを得る)といった使い方を提案していました。

Google

今回Googleは新たに Pixel 4の画面上部、センサハウジング部の構成図を公開。前面カメラやイヤピース(スピーカー)、顔認識用IRエミッターや2つのIRカメラ、環境光・近接センサなどと並んで、「Soli Rader chip」が配置されていることが分かります。Pixel 4は Soli レーダーを搭載した初めてのデバイスになる見込み。

機能としては手を振るのジェスチャで、曲送り、アラームのスヌーズ、着信の消音などが可能。従来のPixelスマートフォンが発売後もソフトウェアでカメラ機能などを強化してきたように、さらに新たな機能を追加してゆくとしています。

手に取ろうとする動きで顔認証を開始

また Pixel 4が搭載する顔認証アンロック機能は、他社のスマートフォンと同様に赤外線カメラを利用しますが、Soliとの併用により、ユーザーがPixel 4を使おうと手を伸ばした時点から顔認証センサを起動することで、「スマホを持ち上げて(あるいは画面をタップしてスリープ解除して)、顔の正面に構えて待つ」必要なく、ただ手にとっただけでアンロックが完了すると説明しています。

Googleによれば、顔認証アンロックはほぼあらゆる向きで、Pixel 4を上下逆に持っても機能するため、たとえば電子マネーの決済などに認証が必要でも画面を正しい向きで注視する必要もありません。
(顔認証用のIRカメラが上部だけで2つ載っているのはこの機能のためかもしれません。)

スマホ後の「アンビエント・コンピューティング」へ向けた一歩


GoogleはPixel 4が初搭載するこの新機能について、スマホの使い勝手を改善するものであると同時に、「アンビエント・コンピューティングに向けた一歩」と称しています。

アンビエント・コンピューティングとは、スマホやPCといった実体のコンピュータを操作する従来のコンピューティングに対して、コンピュータが周囲の環境そのものに溶け込み、意識せずに使える、あるいは操作そのものを意識する必要をなくすといった概念。

ハンズフリーのジェスチャ操作自体は、スマートフォンでもフロントカメラやIRセンサを使った試みが従来からあり、それこそXbox 360のKinect や Leap Motion、インテル RealSenseなどさまざまな取組みがあります。

アンビエント・コンピューティングはそれをさらに進めて、PCやスマホのタッチやキー操作をジェスチャで置き換えるだけではなく、操作する端末自体を意識しないことを目指した概念。音声操作では、すでに Google Home などのスマートスピーカーが先行しています。

Googleはこのアンビエント・コンピューティングの実現には複数のハードウェアが連携して働くことが必要と考えており、Pixel 4への Soli 搭載はその野望に向けた第一歩という意味合いがあります。




Pixel 4に搭載される Soliは、そもそも手に持って使うことを前提としたスマホであることや、有効な範囲やセンサの向きなどから制約もありそうですが、Googleは据え置きのデバイスやヘッドホンにSoliを搭載する例も示しています。

アップルのAirPodsがイヤホンでありつつ「手に持たないでiPhoneを使う」デバイスでもあるように、Googleは Soli で「スマホまだ消えないが、いちいち手に持たなくて良い」を実現するのかもしれません。
 
 

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