VRに味覚を付与、VAQSOが開発

圧倒的な香りで舌を騙す

小口貴宏(Takahiro Koguchi)
小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787
2019年07月30日, 午前 11:38 in vr
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「味覚を再現するVR」が登場しました。「女の子の香りがするVR」など、香りVRデバイスを開発するスタートアップのVAQSOが開発。8月3日・4日の2日間、東京・新宿で体験イベントを実施します。

味が変わる仕組みはこうです。VAQSOによると、味覚は舌で感じる五味(甘味・酸味・塩味・苦味・旨味)と、鼻で感じる風味で構成されています。このうち、風味が味覚の9割を構成しているといい、香りが出るVRデバイスの「VAQSO VR」を使用して、VR映像に食品の香り(風味)加えることで、味覚を再現しているとのこと。

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▲香りの出るVRデバイスの「VAQSO VR」

デモでは、VRゴーグル「HTC VIVE Pro」に香りVRデバイスの「VAQSO VR」を装着。その状態で無色透明フローズンをストローで食します。フローズンはカメラを通じてVIVE Proのゴーグル内に映し出され、「レモンなら黄色」といった具合で色やトッピングがMR的に描画されます。

コントローラーのトリガーを引くと味が変わります。同じ無色透明のフローズンを食しているのに、「いちご」「レモン」「メロン」「ブルーハワイ」など様々な味覚を体験できるとのこと。

実際に体験してみると、元となるフローズンはポカリスエットのような味。ここに「いちごの香り」「レモンの香り」などの強い香りを漂わせることで、確かにその味を感じます。なお、MRで色やトッピングも再現しているので『視覚の影響も大きいのでは』と疑っていたのですが、想像以上に強い香りのおかげで、目を閉じていても味覚の変化を感じられました。

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▲Vive Proのコントローラーに無色透明のフローズンを装着

「(この技術は)味が瞬間的に変わるのが特徴。例えば将来宇宙食に応用すれば、砂糖水1個を打ち上げるだけで自分の飲みたい味に変えられる。宇宙空間に物資を輸送する際のコストを削減できる。今どんどん増えているVRアミューズメント施設や、各種飲料や食品メーカーのプロモーションにも活用できる」(VAQSO CEOの川口氏)

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▲VAQSO CEOの川口健太郎氏

担当者によると、味の再現は"冷たくて甘い"フローズンが最も容易。温かい食品の味の再現は難しいといい、今後も技術開発を継続します。なお、コンテンツの制作は3GCG制作のORENDAが担当しています。

味の再現に活用した香りVRデバイスの「VAQSO VR」は、量産前の試作開発がほぼ終了した段階で、秋頃から量産予定。これまでに開発版をJALがハワイ線のプロモーションとして利用するなど、主にB2Bのプロモーション用途に活用されています。

「味を再現するVR」の体験会は8月3日〜4日の2日間、カラオケ ファンタジー新宿東口店において11時〜18時開催予定。体験料金は1人380円で、体験人数には限りがあります。
 
 

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