5Gは「国の定義すら変える」インパクト──楽天・三木谷社長

「22年前に今を予測できたか」

小口貴宏(Takahiro Koguchi)
小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787
2019年07月31日, 午後 01:56 in 5g
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10月に携帯キャリアサービスを開始する楽天の三木谷社長は7月30日、自社イベント「Rakuten Optimism」に登壇。来年より商用サービスを開始する5Gのインパクトについて語りました。

三木谷社長は『1997年の楽天創業当時、PCのディスプレイは液晶ではなくCRTで、インターネットの通信速度はkbpsだった。それが今やスマホで数十Mbps出せる』とコメント。そのうえで「『5Gで何が変わるの?』とよく聞かれる」とし、次のように続けました。

「私も22年前の楽天創業時に、インターネットが今のような状況になることを予測できなかった。1000倍のスピードが手のひらのスマートフォンで実現するということは、おそらく抜本的な社会構造の変化や、サービそのものの概念が大きく進歩することになるだろう。言葉の壁も人工知能によって飛び越えられるかもしれない。国という定義も大きく変わってしまうかもしれない、それくらい大きなインパクトがある」(三木谷社長)

楽天5Gの強みは「仮想化」

また三木谷社長は、楽天4G・5Gネットワークの他社と比較した強みについて「ネットワークの仮想化」を挙げます。他社は通信ベンダーが提供するハードウェアを用いてネットワークを構築していますが、楽天はこれを汎用サーバーとソフトウェアに置き換える計画です。

「我々はハードウェアをソフトウェアに変える。完全にクラウド化したネットワークを作る。従来はちょっとしたサービス変更でもハードウェアごと変更する必要があった。これをソフトウェアで処理すれば、さまざまな新しいサービスを簡単に実装できる。これは世界のネットワーク会社の夢だが、既存の会社にそれをやるインセンティブはなかった。我々の"E2E 完全仮想化クラウドネットワーク"では、今までの通信ネットワークの常識がひっくり返る。iPhoneがデバイス上の革命なら、楽天モバイルは道路自体に変革を起こす。5Gでも他社よりも早いネットワークを様々な形で実装できる」(三木谷社長)

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▲完全クラウド化した5Gネットワークで、用途に応じたきめ細やかな通信サービスを提供

5G時代は「エッジコンピューティング」が主流に

また5G時代では、端末とサーバーの中間にある計算資源「エッジコンピューティング」が重要になると強調。「(5G時代では)皆さんのいる2kmとか5km先にエッジコンピューティングのサーバーが設置され、数msセカンドで通信できる」とし、非力な端末でも3Dゲームなどのリッチなサービスを利用できるようになるとの展望を示しました。

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▲5G時代はエッジコンピューティングが重要になると説明した

 
 

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