ESAのExoMars計画、火星着陸パラシュート展開試験に失敗。2020年の打上げスケジュールに懸念

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Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年08月13日, 午後 04:30 in Space
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ESA
欧州宇宙機関(ESA)とロシアRoscosmosが、火星に探査ローバーを送り込むために使う予定のパラシュートシステムの2度目の実験が失敗に終わったと発表しました。パラシュートの実験は5月にも失敗しており、今後のスケジュール進捗、2020年に予定される打上げへの影響が懸念されます。8月5日に行われたパラシュートテストでは、直径35mのパラシュートの展開が正常に行われることを確認するはずでした。しかし、5月に15mのパラシュートをテストしたときと同様、パラシュートの放出前にキャノピー部分が損傷し、メインパラシュートを引き出す小さなパラシュートが出ただけで終わったとのこと。

ESA/RoscosmosのExoMarsミッションを率いるFrancois Spoto氏はそれでも「2020年の打上げのために問題を突き止め、修正すべくし仕事をこなしていると述べ、年内にも別の高高度での実験を行う予定です。しかし、ExoMars 2020の打上げウィンドウは2020年7月25日から8月13日までという短い期間しかありません。

ExoMarsのローバーは、生命の存在を探すため、かつて水があったと目されている火星のOxia Planumと呼ばれる場所を目指す計画ですが、火星探査はExoMars計画を進めているESA/Roscosmosのほかに米国、中国が競っており、2020年の同じ時期にそれぞれが独自の探査ローバーを打ち上げる予定です。

ESAは2016年にも火星着陸実証機スキアパレッリの着陸に失敗しており、同じ失敗をくり返さないためにもNASAとの間で定期的な情報交換フォーラムを開催するほか、9月にもパラシュートの専門家とのパネルディスカッションを行います。さらに追加のパラシュートテストモデルと地上シミュレーションの可能性も検討中とのこと。

Spoto氏は今回の失敗を受け「火星に到着すること、特に着陸することは非常に難しい」とコメントしています。それでも「われわれは、独自の科学ミッション遂行のために赤い大地にペイロードを安全に配送できるシステムを飛ばすことにコミットしています」と述べました。

 

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