GoogleはAndroidの新バージョン「Android 10」の配信を開始しました。まずはGoogle謹製のスマホPixelシリーズ向けに提供されます。XperiaやGalaxyシリーズなど、スマホメーカーが開発している製品には、メーカーやキャリアにより配信日が異なります。
開発コードネームではAndroid Qとも呼ばれていたAndroid 10ですが、恒例だった「お菓子のコードネーム」は今回、廃止されています。
新機能には、システム全体に適用できるダークテーマや、より洗練されたジェスチャーナビゲーションがあります。そしてリンクやコンテンツの共有がスムーズになるSmart Reply機能など、操作面での改善が図られています。さらに操作面では、Galaxy FoldのようなフォルダブルスマホをOSレベルでサポートしていますが、こちらは対応機種が登場するまではその評価ができる状態にはないでしょう。
そして、セキュリティとプライバシーについての扱いも、Android 10では強化されています。デバイスの位置情報を取得する権限がより厳しく制御されるようになるなど、一部ユーザー、開発者ともに多少手間が増えそうな内容もあります。一方で、他の大半の内容はユーザーにとっての手間にはならないもので、その中ではPlayストアでの更新の高速化なども含まれています。
このほかにも、Pixelユーザーでも今日試すことはできず、今後の展開を待つしかない新機能をGoogleはいくつか仕込んでいます。たとえば、スマートフォン上で再生する動画やポッドキャスト、オーディオメッセージなどに自動で字幕を生成する「ライブキャプション」機能。ライブキャプションについては、「今秋、Pixelから」順次展開するとしています。また、5月に開催されたGoogle I/Oでは「超高速に対話操作できるGoogle アシスタント」も披露されています。こちらは正式な機能としてはアナウンスされていないものの、もし実装されたらスマホの利用体験を劇的に変えるのは間違いないでしょう。
Android 10、大きな機能追加はないためか、どこが変わったのかぱっと見でら分かりません。見た目で大きい変化は「ダークテーマ」の追加。対応アプリは今後増えそうです。
— 石井 徹 (@ishiit_aroka) September 3, 2019
使い勝手では、権限周りの管理が見やすくなったほか、通知のコントロールも地味に改善されています。https://t.co/N3L3XNxgL7pic.twitter.com/8yJguHXYIO
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