ディズニーCEO、アップル取締役を辞任。動画ストリーミングApple TV+とDisney+競合のため

円満退社だと強調されています

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年09月15日, 午前 09:00 in apple
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Mike Marsland via Getty Images

ディズニーCEOのボブ・アイガー氏が、兼任していたアップルの取締役を辞任したことが明らかとなりました。

これはアップルがApple TV+(11月1日スタート予定)、ディズニーがDisney+(同11月12日)をそれぞれ開始し、両社の動画ストリーミング事業が競合する事態に先立ってのこと。10日付で、SEC(米証券取引委員会)にアイガー氏の辞任が届け出されています。アイガー氏は2011年、アップルの社外取締役に就任。それはアップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏がピクサーをディズニーに売却した際に、ディズニーの個人筆頭株主になるとともに同社の役員に就任したことに由来しているものです。アップルがiTunesでテレビ番組の配信を始めた際にもディズニーがコンテンツを提供する緊密な関係が生まれ、そこからアイガー氏もアップルの取締役に起用されたわけです。

しかしディズニーもアップルも動画ストリーミング事業を始めれば、アイガー氏は利害が対立しかねない2つの会社に属する立場となります。このためアップル取締役を追われるのではないかと推測され、4月には米Bloombergの取材を受けていますが「これまでは大丈夫でした」と述べて否定していました

今回の辞任につき、アイガー氏はThe New York Timesに下記の声明を発表。それ以上のコメントは拒否しているとのことです。

「私はティム・クックや彼の社内チーム、そして仲間の取締役会メンバーに対して最大限の敬意を払っています」「アップルは世界で最も尊敬されている企業の1つであり、製品と従業員の質の高さや誠実さで知られています。この会社の役員を務められたことを、私は永遠に感謝します」


かたやアップルも、アイガー氏のことを「代表的な」役員であり、最も信頼できるビジネスパートナーだと賛辞を贈っています。「何よりもボブは私たちの友人です。彼は心から率先し、常に時間とアドバイスを惜しみませんでした。ボブとディズニーの両方との関係がずっと先まで続くことを願います」と述べており、円満退社かつディズニーとの決別ではないと強調しているようです。

巨大IT企業同士が競合サービスや製品をめぐって仲がこじれると、たとえばAmazon製のFire TVシリーズにYouTubeアプリが配信されないような事態が起こり(現在は解消されました)ユーザーがしわ寄せを押しつけられることにもなりかねません。アップルとディズニーは、独禁法などに違反しない程度には良好な関係を保ってもらいたいものです。

 
 
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