挑戦的な1台。Galaxy Note10実機レビュー

大小2モデルの海外版を入手

ちえほん
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2019年09月25日, 午前 10:30 in smartphone
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Samsung(サムスン)最新フラッグシップモデルGalaxy Note10/10+。海外版を一足先に手に入れたので実機レビューをお届けします。新しいNoteシリーズは6.3インチのGalaxy Note10と、6.8インチのGalaxy Note10+の2モデルです。

コンパクトで女性が片手でも使いやすいNote10に対して、歴代最大のディスプレイサイズを搭載するNote10+。ユーザーの選べる選択肢が増えたことにより、これまで以上に幅広い人がNoteシリーズの購入を検討できるようになりました。

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▲美しさに磨きがかかったディスプレイ

Note10シリーズは、Dynamic Tone Mapping技術が追加されたHDR10+規格に対応したDynamic AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載。Galaxy Note 9とは明らかに発色が異なり、鮮やかなコントラストと色彩を表現してくれるディスプレイが特徴的です。

Galaxy Note10は6.3インチ、Galaxy Note10+は6.8インチ。注意したいのは、ディスプレイ解像度。Note10は解像度(2,280×1,080)に対して、Note10+は解像度(3,040×1,440)となっています。パッと見る綺麗さはどちらもあるものの、よく見るとNote10+の方が細かい色味の表現が上手く、より綺麗です。

Note10シリーズのベゼル幅は左右上下ギリギリまで狭められていて、表示領域がNote 9よりも大幅に広くなっています。また、S10シリーズから引き続きInfinity-O Display(パンチホール型)を採用しており、インカメラがディスプレイ内部に埋め込まれています。大きな違いは、インカメラの位置が右上から中央に変更されている点です。

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▲インカメラが中央に

筆者が実際に使ってみて感じたのは、S10シリーズの右上に配置されたインカメラよりもNote10シリーズの中央配置のインカメラの方が違和感が少ないということです。

というのも、S10シリーズはインカメラが右にある影響で、バッテリー表示などのアイコンがインカメラを避けるように配置されているため、どことなく違和感を感じていました。Note10/10+では通常のAndroidスマホと同じで、角にアイコンが来るので横に追いやられた感がなく、スッキリとして見やすいからです。しずく型ノッチディスプレイを搭載したスマートフォンを想像すると分かりやすいかと思います。

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▲Noteらしさと使いやすいカメラは健在

どちらもNoteシリーズでは初となるカメラ構成。Galaxy Note10の背面カメラは、S10 / S10+と同じくトリプルカメラ(超広角カメラ16MP+広角カメラ12MP+望遠カメラ12MP)を搭載、Galaxy Note10+はトリプルカメラと新たにToFセンサー(深度センサー)を加え、Galaxy S10 5Gモデルと同じクワッドカメラを搭載しています。これにより、Galaxy Note 9では撮り切れない大迫力の風景や大人数でのグループ撮影のようなシーンにも柔軟に対応出来るカメラになっています。

以下が作例です。(Note10+でオート撮影しています。)

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▲広角

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▲超広角

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▲望遠

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▲料理

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▲夜間撮影


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▲Sペンとカメラ

S10シリーズからの大きな変化は感じられないものの、扱いやすいカメラは健在です。誰でも被写体にカメラを向けてシャッターを切るだけで手軽に綺麗な写真撮影が行えます。また、Noteシリーズだからこそ出来るSペンを使ったカメラ撮影、操作も可能です。後述しますが、Noteシリーズだけが出来る機能も楽しめる要素になっています。

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▲パワフルなチップセットを搭載

共通仕様として、SoC(チップセット)は販売国により異なりますがExynos 9825版とSnapdragon 855版があります。メモリ(RAM)はNote10が8GB(一部地域のみ異なる)、Note10+が12GB。ストレージ容量はNote10が256GB、Note10+が256GB / 512GBとなっています。外部ストレージは、Note10が非対応、Note10+は1TBまでのmicroSDXCの追加もサポートします。Samsungスマホとしては初となる次世代メモリストレージ規格「UFS3.0」に対応してより高速なデータ転送が可能になりました。

注目されていた発表されたばかりのSnapdragon 855 Plusの搭載はありませんでしたが、パワフルなSoC(チップセット)には変わりありません。Exynos(エクシノス)に関しては、S10シリーズのExynos 9820よりも高性能なExynos 9825が採用されています。

Galaxy Note10/10+の動作自体は、快適そのものです。カクつく動作も今のところなくストレスなく使えます。

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▲SIMトレイ

気になるのは、ストレージについて。どちらも内部ストレージ容量は大容量です。ただし、Note10とNote10+はmicro SDカードを用いた外部ストレージの対応可否が異なります。外部ストレージを利用してストレージ容量を拡張したいなら、Note10+を選ぶほかありません。実際、筆者も普段からmicroSDカードを差し替えてスマホを使うことも多く、外部ストレージ非対応スマホではデータのやり取りで不便に感じる部分が少なからずありました。

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▲Note10/10+とSペン

Galaxy Note10/10+のSペンは、これまで通り4,096段階の筆圧検知が可能です。また、最大10時間のバッテリー駆動が可能になり、手書き文字を即座にテキスト変換する「テキストエクスポート」にも対応しています。

Note10/10+のSペンでの書き心地については軽く、どちらもペンが遅れて反応する等の遅延はないため、イメージしたとおりにスラスラ書くことが出来ます。Note10は、女性でも持ちやすく使いやすいコンパクトボディを採用したことによりSペンで書くには少し画面サイズが狭いので、Note10+と比べると少し書きづらい印象を受けました。ただ、サッと取り出して急なメモにも対応できるサイズ感は嬉しいポイントです。Note10+は、6.8インチの大画面ディスプレイを搭載していることもあり、画面を大胆に使ったメモも簡単に取ることが出来ます。

初のジャスチャー操作(エアアクション機能)にも対応しており、簡単なジェスチャーでNote10/10+を操作することが可能です。例えば、カメラアプリでSペンのボタンを押しながら行うジェスチャー操作は、簡単にインカメラとアウトカメラを切り替えたり、拡大縮小も出来ます。現状、対応するアプリが少ないことやジェスチャー操作を活かしきれていないアプリも多いですが、今後実用的なアプリが増えてくるのが楽しみです。

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▲エッジディスプレイ

共通して惜しいと感じる点は、Sペンが魅力であるNoteシリーズでのエッジディスプレイ採用です。ベゼル幅が狭くなり、画面表示領域が大幅向上したことで書ける範囲が広くなりましたが、エッジディスプレイの影響で左右の緩やかな湾曲部分が書きにくいと感じてしまうことがありました。Sペンを存分に活かすのであれば、Note 5のようなフラットディスプレイが適役だと思います。

エッジディスプレイの良い点は、手に馴染むような持ちやすさにあります。Note10+のような大画面では、エッジディスプレイを採用しているからこそ片手で持って操作が出来ます。一長一短ではありますが、このあたりは次期Noteシリーズに期待したい部分です。


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▲デザインについて

Galaxy Note10/10+共通して美しく洗練されたデザイン。カラーラインナップも魅力的で、どれも光沢感があり高級感を演出してくれています。Note10のサイズは、71.8×151.0×7.9mm(幅×奥行き×高さ)、重さは168g、Note10+のサイズは、77.2 × 162.3 × 7.9mm(幅×奥行き×高さ)、重さは198g、Note 9のサイズが、76 × 162 × 8.8mm(幅×奥行き×高さ)、重さは201g。

Galaxy Note10は、Note 9よりも画面サイズが小さく、薄くて軽いです。Note 9は大画面でSペンのメモが取りやすい反面、手が小さい方にとっては持ちやすいとは言えないサイズ感と重さでした。女性でも持ちやすく、純正ケースを装着してもなお、Note 9よりも軽いのが魅力的です。

Note10+は、Note 9とほぼ同サイズにも関わらず、ディスプレイサイズは6.8インチとインチアップを実現しています。もっと大画面で使いたいけどこれ以上本体サイズが大きくなっては使いにくいというユーザーにも嬉しいサイズ感です。重さについてはNote 9とほぼ変わらない反面、バッテリー容量は300mAhアップしています。

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▲側面

新しいNoteシリーズは、Bixbyボタンと3.5mmイヤホンジャックが廃止されました。特筆すべきはボタン配置です。従来の右側にあった電源ボタンは左側になりました。現状、側面左側に電源ボタンがあるスマートフォンは多くはありません。

筆者(右利き)が右側の電源ボタンに慣れていることも影響してますが、Galaxy Note10/10+のように左側にある電源ボタンを押すのは少し違和感があり、時々右側に電源ボタンを探してしまうことがあります。もちろん、慣れれば問題ないと思います。左利きユーザーにとっては、使いやすい変更になっているのではないでしょうか。

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▲背面

今回のNoteシリーズは、手軽に持ちやすいコンパクトサイズと歴代最大ディスプレイサイズの2モデルが出たことで、より自分にあった方を選べるという大きな魅力があります。

今まであったはずのイヤホンジャックの廃止や、電源ボタン配置の変更は賛否を呼ぶかもしれせん。

一方で、それぞれ歴代最高のカメラを搭載することで今までには撮影出来なかったシーンにも対応できることや、Sペンがジェスチャー操作に対応したことで新しい可能性を感じることが出来ます。

Galaxy S10シリーズは10周年を迎えたGalaxy Sシリーズのこれまでの集大成とも言えるスマートフォンです。対して、Galaxy Note10/10+は新しいことへのチャレンジを感じられる挑戦的な一台となっています。今後の日本発売にも期待したいところです。
 
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