アップル幹部、Apple Watchの健康機能を語る。「まだ始まりにすぎない」

日本ではいつECGアプリが有効になるんでしょう

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年09月30日, 午後 03:30 in wearables
0シェア
FacebookTwitter
watch
2015年に初代モデルが登場して以来、Apple WatchシリーズにはECGアプリや転倒検知機能などが追加され、ますますウェアラブル健康機器としての性格を強めています。

こうしたヘルスケアがApple Watchの主な機能の1つになった経緯につき、ジェフ・ウィリアムズCOO(最高執行責任者)やヘルスケア担当副社長サンブル・デサイ氏やテクノロジー関連副社長ケヴィン・リンチ氏らアップル幹部達が詳しく語っていることが報じられています。ウィリアムズ氏ら3人は、英Independent誌のインタビューにて様々な質問に回答。まずアップルは必ずしも「大がかりな健康ビジネス」を計画していたわけではないが「糸を引っ張り始めると、引っ張れば引っ張るほど、手首にある情報が人々に影響を与える大きなチャンスがあることに気づきました」と述べており、ごく自然な展開だったと振り返っています。

(初代Apple Watchから搭載されている)心拍数モニターだけで人の命を救ったという初めての手紙を受け取ったときは驚いたとのこと。そうした続報はますます増え続け「そこには大きなチャンスがあり、さらに多くのことをする義務さえあることに気づきました。そこから、医療機器として規制されるアプリを含むあらゆることを行う道が開けたんです」と述べられています。

そう言いながらも、ウィリアムズ氏とデサイ氏は健康機能はApple Watchの機能の一側面にすぎないと強調。「時間を伝えることからメッセージの送信や電話の発信まで多くのことが行える」なかで、「それ(Apple Watch)を装着している人たちに、何らかのかたちで思いもかけず健康情報を知らせ、大きなインパクトを与えるチャンスが得られたのです」と語っています。要は健康機能の搭載により、Apple Watchがより幅広い顧客層にアピールできるということでしょう。

では健康トラッキング機器の観点から見たの将来はどうか?といえば、リンチ氏はApple Watchにはすでに多くの機能が搭載されているが、まだ始まりに過ぎないとの趣旨を回答しています。

リンチ氏いわく「現在のハードウェアから学べる膨大な情報量がすでにあります。心臓の研究がその良い例ですよ。Apple Watchの既存のモニターを使って、不整脈のデータも取得できました(スタンフォード大学医学部と提携した「Apple Heart Study」を指す。ECGではなく心拍数モニターを使用)。私たちが取り組めることは、すでにたくさんあります。そこから集中すべき領域を選び、洞察に満ちた答を導ける素晴らしい問題設定をしていかなければならない。それが私たちの旅なんです」とのこと。

さらには女性の健康や聴力の健康といった、watchOS 6で追加されたヘルスケア機能にも言及。「われわれの持っている既存の技術を全て使用して、これらの分野から多くのことを学べる」として、データを得ることがゴールではなく有意義な貢献をするスタート地点であると語っています。

そうした公開済みの機能は饒舌に語る一方で、未公開の機能についての質問には、やはりアップルの秘密主義が徹底されているようです。たとえば2017年から噂されている非侵襲性の血糖値測定機能に関して、ウィリアムズ氏は「人体の非侵襲的検知は非常に困難です(中略)グルコースを検出するのは十分に難しく、光センサーでそれを行うのはさらに難しいことです。もちろん、今後さらに多くのセンサーに興味があります」と、結局は何も明かしていません。

ともあれ「手首から健康情報をお知らせ」は、病院で検査を受ける習慣や時間がない現代人にとっては貴重な機能には違いありません。日本でも少しでも早く、Apple Watch Series 4以降のECGアプリが有効になるよう願いたいところです。

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

 

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: apple, Applewatch, ECG, health, healthcare, wearables
0シェア
FacebookTwitter

Sponsored Contents