au、スマホ単体の分割購入は即日SIMロック解除可能に。ただし直営店のみ

総務省の「要請」うけ対応

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年10月1日, 午後 05:45 in au
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auは10月1日より、スマホ単体で購入した場合のSIMロック解除を即日受け付けるよう、SIMロック解除のルールを変更しました。

auが10月1日よりスタートしたスマホを買いやすくするプログラム「アップグレードプログラムDX」では、(総務省の政策に沿いつつ大幅に割引するため)他社ユーザーもスマホだけ購入して利用できるようになっています。

そうした用途では、他キャリアで使えないSIMロックがかかっていると不便ですが、今回のルール改定により、「au回線とのセット購入をしない場合」では、分割支払いでも即日SIMロック解除に対応するようになっています。

ただし、この制度を利用して即日SIMロック解除できる店舗は限られており、10月1日時点では、全国に13店舗あるKDDIと沖縄セルラーの直営店のみの受付となってます。また、支払い能力の証明として、制度を利用する場合、分割支払い金額のうち最初の2か月分を預かり金として購入時に支払う必要があります。

■背景:割引制限の回避を問題視

「SIMロック」は、大手キャリアで販売されているスマートフォンで適用されている、自社の回線以外では通信できなくするロック機能。総務省の方針もあり、SIMロックは徐々に緩和されており、端末代金を一括手支払った場合(一括購入)には、即日解除できるようになっています。一方、分割購入では不正転売防止として100日までのSIMロックをかけることが認められています。

一方、法改正により10月1日から"分離プラン"化としてスマホと携帯サービスのセット割引が大幅に制限されることになりました。

その対応として、9月にソフトバンクとauが相次いで新しいスマホ購入プログラムを発表。これは、端末単体で多額の購入補助(割引に類する内容)を受けられる一方で、「100日間のSIMロック解除制限」を活用して他社への転出を防止するという内容でした。

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当初は総務省も両者の新プログラムを認めていたものの、9月中に開催された有識者による政策審議のなかで、この「SIMロック解除制限」が問題視されました。そのため総務省も方針を変更し、10月1日には同社に対し、スマホ単体で購入した場合、支払いの保証が取れる場合にはSIMロック解除には即日応じるよう求める「要請」を発表しています。

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ソフトバンクは9月30日、購入プログラム「半額サポート+」を「トクするサポート」に改称した上で、クレジットカードで購入した場合はSIMロック解除に即日対応するという改訂を行っています。

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なお、KDDIでは今回の制度改定をauサービスサイトの「SIMロック解除」のページの追記のみで告知。ニュースリリースやauホームページの「お知らせ」などでは記載していません。auでは先月、総務省の制度改定をうけて「中古スマホのSIMロック解除」に対応した際も、同様のサイレント告知を行っています。今回の変更についても"できれば対応したくない変更"だったのかもしれません。

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