iPhoneのせいでゲイに?・心を読むロボット外骨格・Galaxy Fold画面の開閉耐久性: #egjp 週末版185

頭に電極

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年10月7日, 午前 06:50 in Weekend
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Engadget
この1週間で拾いきれなかったニュースをいくつかダイジェスト的にお届けします。今回は「Galaxy Fold、公称折り曲げ回数に遠く及ばず故障」「心を読むロボット外骨格」「iPhoneのせいでゲイに?」などの話題をお届けします。

Galaxy Foldディスプレイ折り曲げ耐久性試験、公称値の半分強で破損



サムスンの画面折り畳み式スマートフォンGalaxy Foldが9月27日に米国で発売されました。華々しい発表会からしばらくしてメディアに貸与された評価機では、続々とディスプレイに不具合が発生し、その結果発売を延期する事態に追い込まれた話題の機種がようやく入手可能になったわけです。

そして、やっぱり誰もが気になるのが、そのディスプレイが本当に壊れなくなったのかということ。サムスンは20万回の折り曲げ耐久性があるとしていましたが、ITニュースサイトCNETはそれを確認すべく、自動折り曲げ試験機を用意して耐久テストを実施しました。

その結果、スクリーンの折り曲げヒンジ部分が故障するまでには約14時間を要し、11万9380回の折り曲げに耐えたとのこと。これは公称折り曲げ耐久回数20万回の6割程度の数値。サムスンが1日100回開閉するとすれば20万回でだいたい5年は使えると豪語していたことを考えると、実際はそれよりもかなり早くディスプレイが壊れてしまう可能性があるということになります。

一般的なスマートフォンで考えれば、ひとつの端末を5年間も使い続けるケースはあまり考えられません。しかし価格が日本円で約20万円もする高価なGalaxy Foldだけに、そんなに早く壊れてしまうとなると、よほどの変態端末好きでなければ手出しはしないほうが良いかもしれません。

「ゲイになったのはiPhoneのせい」ロシア人ユーザーがアップル訴える

Apple
9月、ロシアのD. Razumilov氏が、アップルを相手に訴訟を起こしました。訴えの内容は「iPhoneのせいでゲイになってしまい、社会的に被害を被った」というもの。

Razumilov氏が言うところでは、iPhoneの仮想通貨アプリでBitcoinを購入したつもりが、なぜかLGBTコミュニティ向け(?)の仮想通貨GayCoin(ゲイコイン)を購入させられたのがきっかけなのだとか。その仮想通貨には「試しもせずに自分がゲイじゃないと決めつけていないか?」とのコピーが添付されており、Razumilov氏は「たしかに試してない」と思い、禁断の薔薇の世界に身を投じてしまったとのこと。

素質があったのか、Razumilov氏はいまや立派なゲイとして開花、同性の恋人もゲットしました。さぞかし新たな人生を謳歌しているのかと思いきや、ロシアでは2013年に未成年に対する同性愛宣伝を禁止する法律が施行されており、実質的に同性愛は犯罪扱いになっているとのこと。Razumilov氏は両親に現状を説明することもできず「人生が悪い方向に変わってしまった」と嘆いています。

Razumilov氏が使ったアプリはアップルが開発したものではなく、訴えはどう考えても言いがかりとしか思えません。しかしRazumilov氏の弁護人は、アプリを審査したアップルには責任があると述べているとのこと。

我々の感覚では、このような訴訟がまかり通るとは思えませんが、男性が訴え出たのはモスクワの裁判所。ロシアではどのような判断が下されるのかは気になるところです。ちなみに、アップルのティム・クックCEOは自身が同性愛者であることを公表済みです。読者諸兄は、試しもせずに自分が何者か決めつけてはいませんか?

NHTSA、テスラ車2000台をリコールすべきだったかを検討

Tesla
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、今年5月にテスラがバッテリー不具合が発生しないよう修正を加えるソフトウェアアップデートをリリースするのではなく、問題の可能性があるおよそ2000台をリコールすべきではなかったかとの申し立てを検討することを明らかにしました。

対象の2000台は5月にソフトウェアアップデートを受け取りました。そのアップデートは衝突でなく通常の状態で発生する可能性のあるバッテリー火災を防止するためのもので、テスラはバッテリーを交換するよりも走行可能距離、性能、充電速度を下げるアップデートによってバッテリーの負担を軽減するほうが得策だと判断したとのこと。

テスラはこのアップデートが、香港でモデルSが炎上したことが発端とされ「十分な注意を施すために」提供すると述べました。そしてEVはガソリン車の10倍火災が発生しにくいとしていました。しかし実際には、テスラのバッテリーからの火災は過去数年のあいだに数件発生していました。

NHTSAのレビューが正式な調査かリコール要請につながる可能性はまだわかりませんが、この事例はOTAアップデートのメリットとデメリット両方を含むものと言えるかもしれません。たとえばテスラは過去に、自動車の安全装置のなかで最も重要かつ最も頻繁に使うブレーキの調整を、ソフトウェアアップデートで済ませたこともあります。こうした対応は、ハードウェアの不具合から来る問題の可能性を、ソフトウェア調整でごまかしているだけかもしれないという懸念も生んでいるはずです。

心を読むロボット外骨格で四肢麻痺患者が歩行可能に



4年前の首の骨折による四肢麻痺ともつ30歳のフランス人、ティボー氏が、心でコントロールできるロボット外骨格の力を借りて自分の足で歩く能力を得ました。

仏グルノーブル大学のアリム=ルイ・ベナビッド教授らはティボー氏の頭蓋骨の下、髄膜上に64の電極をもつデバイスを2個埋め込み、それをセンサーとして歩行を司る脳の領域をマッピング、それを使ってティボー氏がうまくロボット外骨格を動か競るようにトレーニングをさせました。具体的には、コンピューターの画面上でアバターを歩くように動かすことなどを想像し、そのときの脳の反応を外骨格の動作に適用させていくトレーニングです。

トレーニングが十分な段階に至り、実際に外骨格を使用することになったティボー氏は、65kgもある外骨格を装着して、歩行することに成功しました。ただ、もう自由にどこへでも歩いて行けるようになったわけではなく、転倒防止のため天井から吊されたロボット外骨格にくくりつけられた状態で、足を交互に前後させた結果、前に進めたというのが実際のところではあります。

従来では脳に直接電極を埋め込む方法が採用されていたものの、この場合電極のまわりに細胞が増殖して瘢痕を形成し、電極が機能しなくなる問題がありました。しかし今回の方法では、頭蓋骨の下すぐにある髄膜に電極を置くことでこの問題を回避し、同時に脳への感染リスクも低下する利点があります。

実際、ティボー氏に埋め込まれた電極は27か月を経過してまだ機能しています。研究者らは、このシステムを発展させることで将来四肢麻痺患者のQoLを向上させられると考えており、将来的にシステムの小型化が実現すれば、利用時の面倒さも軽減される可能性があるとしています。

NASA、オールエレクトリックX-Planeの試験飛行へ

NASA
NASAが、完全電動飛行機として開発したX-57 Maxwell Mod IIをカリフォルニア州のNASAの施設に持ち込み、新技術の試験を行います。このテスト機は米国が開発する実験機X-Planeのひとつで、Tecnam P2006Tをベースにのエンジンを電気動力に置き換えたもの。まずは地上での試験を行い、ついで滑走路を走行するタクシーテスト、最終的にはX-Planeでは20年ぶりの有人飛行テストを行う計画です。

X-57計画のマネージャーを務めるトム・リグニー氏は「X-57チームはまもなく統合された電気推進システムの広範な地上試験を実施して、その耐久性を確認します。そして、そこで得られる知見を、成長する電気航空機市場に迅速に共有する」と述べました。

現在のX-57 Mod IIは主翼も持たない地上試験専用の機体ですが、今後Mod III、IVと開発が進めば、オリジナルのP2006Tと同じ速度で離着陸可能な電気飛行機が登場することになります。

NASAは将来の電気航空機市場のため、開発された電気推進システムから強度、構造、性能といった技術を航空機の主要な企業および規制当局に共有します。そして最終的には、フライングカー、フライングタクシーなどと呼ばれる都市型空中移動機も含めた電気航空機の認証基準の開発を支援したいと考えています

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