ANAが『瞬間移動』のプラットフォーム「avatar-in」発表、2020年に提供 #CEATEC

通信・映像・ロボティクスで「どこでもドア」を実現

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年10月15日, 午後 02:50 in ANA
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ANAホールディングスは、展示会「CEATEC 2019」のなかで、"アバター"のプラットフォーム「avatar-in」を発表しました。2020年4月よりサービスを展開します。

アバターとは、遠隔地のいるロボットを介して、あたかも自分がそこにいるかのような体験ができる技術のこと。モバイル通信やVR/AR技術の発達にともなって、世界各地で実用化に向けた研究が進んでいます。

ANAが構想する"アバターのプラットフォーム"は、世界各地に設置されたアバターを統合管理して、アプリから利用できるようにするという仕組みのこと。ANAが自社開発するものだけでなく、さまざまな企業が開発するアバターも統合して、使えるようなアプリとしています。

「newme」と名付けられたANAが独自開発のアバターも発表。これはディスプレイと移動機能、通信機能を備えたロボットで、"自分の代わり"に観光やショッピングなどを楽しむことができます。


ANA
ANA▲newme

もう1つ、ANA HDの片野坂社長が披露したアバターは、パワードスーツのような形態のもの。カメラとパワードアームを備え、遠隔地からVRヘッドセットを経由して操作できます。「avatar-in」では、このパワードスーツのように、観光やショッピング、遠隔医療・教育など、用途に応じて機能追加できるような仕組みを盛り込むとしています。

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▲女優の綾瀬はるかさんからマスコットを受け取る片野坂社長
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▲パワードスーツはVRで操作

片野坂社長は「世界人口77億人のうち、1年間で飛行機を使うのはわずか6%に過ぎない。身体的な理由、社会的ルール、経済的格差で移動ができない人もいる」と説明。航空会社のANAとしてアバターを"瞬間移動"のインフラとして位置づけ、すべての人が旅行を楽しんだり、遠隔教育などのサービスを受けられるようにしていきたいと話しました。

片野坂社長は「アバターの未来予想」として、
  • 2025年、介護士と同じ動きをするアバターが登場。
  • 2030年、レスキュー隊と同じ動きをするアバターが登場
  • 2040年、アバターが脳からの指示で動くようになる
  • 2050年、アバターと自分の差がすべてなくなる(視覚、嗅覚、触覚などのすべての感覚の同期)

という見通しを披露しています。

直近の取り組みとして、ANAではアバター事業における国内企業との提携も発表。提携先には大日本印刷と同様のアバターを開発するNTTドコモや、東大初ベンチャーとテレイグジスタンスロボットの開発に取り組むKDDIなども含まれています。

関連:KDDIやJTBなど、実質的な「瞬間移動」をデモ テレイグジスタンス活用​​​​​​​

アバター

さらに、「ANA AVATAR XPRIZE」として、XPRIZE財団と組んでアバターの開発コンテストを展開。アバター技術の高度化とともに、世界の市場への浸透を図っていくとしています。

ちなみに「avatar-in」のロゴマークはドアをモチーフとしていますが、片野坂社長によるとドラえもんの「どこでもドア」になぞらえて作られたとのことです。

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