NVIDIA
NVIDIAはコンシューマー向けグラフィックスカードで先頭を走りつつ、その軸足はエンタープライズの世界に置いています。10月21日、NVIDIAはAIやリアルタイムレイトレーシング向けの機能をまとめたCUDA-Xライブラリーと認定GPUサーバーを組み合わせたNVIDIA EGX Edge Supercomputing Platformを発表しました。

NVIDIAはEGX技術を生産現場における製造検査ラインや、街頭に設置されたカメラやセンサーからのストリーミングデータを高速処理し、次世代のAIやIoTを提供するクラウドネイティブなプラットフォームだと説明します。このシステムはMicrosoft Azure/Azure AIでサポートされ、ウォルマートやサムスン、P&G、BMWといった大手企業、ラスベガスやサンフランシスコといった大都市が導入しています。たとえばウォルマートは、EGX技術をニューヨークにある小売研究施設に展開して、顧客の店内での買い物行動を分析、改善しました。どのような順番で買い物をするか、最適な棚の配置はどうかといった分析予測を「ウォルマートのシステムは1.6TB/secを超えるデータをリアルタイム処理できます」とNVIDIAは語っています。

ほか、サムスンはこの半導体の設計製造支援に、BMWは製造車両の検査を自動化するためのカメラやセンサーのデータ処理用としてEGX技術を活用しているとのこと。NVIDIAは都市交通や群集の流れを効率化するNVIDIA Metropolisアプリなど、様々なタイプのアプリケーションを提供しており、なかには5G無線ネットワークの展開に向けたものや、ARやVRなどの新しいサービス向けにも柔軟なサービスを用意しています。

いずれも、われわれ一般人が直接目にすることはほとんどないアプリケーションですが、たとえば自身の仕事の範囲にこのシステムを利用することがあれば、きっとその効果を肌で感じられることでしょう。NVIDIAは世界の100以上の企業がNVIDIAの技術をすでに使用していると述べています。