中国テンセント、任天堂キャラを使ったゲーム開発を希望?米家庭用ゲーム市場開拓のため(WSJ報道)

中国ゲーム市場は規制強化の方向にあるため

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年11月12日, 午後 12:30 in tencent
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mario
CHARLY TRIBALLEAU via Getty Images

中国のテンセント・ホールディングスが任天堂との提携を通じて、米国の消費者向けコンソールゲーム(ゲーム専用機向けソフト)に注力を望んでいるとの噂が報じられています。テンセントはスマートフォンやPCゲームで中国ゲーム市場を制覇しており、大ヒット作『Fortnite』のEpic Gamesや『Call of Duty』シリーズのActivision Blizzardなど複数の米大手ゲームメーカーの大株主でもあります。その一方で、米国でのコンソールゲーム市場にあまり直接関わることはできていません。

かたや中国政府が18才未満の夜間ゲーム禁止命令など規制強化に乗り出していることもあり、米国のゲーム市場は成長の主な鍵となっているわけです。

米Wall Street Journal報道によると、テンセントがその上で足がかりとしたいのが、任天堂とのパートナーシップとのことです。4月に両社は提携したことを認め、8月初旬にはNintendo Switchを中国市場向けにローカライズするために協力しているとの声明を発表。上海で開かれたアジア最大級のゲーム見本市「チャイナジョイ」のテンセントブースにピカチュウの着ぐるみが現れたことが象徴的でした。

しかしながら中国規制当局によりゲーム機とソフトウェア両方の承認を受ける必要があるため、両社の提携のスタートは遅れぎみとなっています。それだけにテンセントは、任天堂との関係を米国コンソール市場の開拓に活かしたいわけです。

テンセントの匿名関係者いわく「我々は中国以外にも事業の拡大を望んでおり、ターゲットの1つは米国と欧米のコンソールゲーム市場です」「任天堂のキャラクターでコンソールゲームを作成し、任天堂の開発者からコンソールゲームを作成する上でエッセンスを学びたいと考えています」とのことです。

任天堂のキャラクターを使った他社との共同開発ゲームは、主に『スーパーマリオラン』(DeNA)や『ドラガリアロスト』(サイゲームス)などのスマホゲームを中心に展開されています。

かたやコンソールゲームでも「ファイアーエムブレム」シリーズ(インテリジェントシステムズ)や「カービィ」シリーズ(HAL研究所)等がありますが、そちらは元々開発力を持っている企業が企画段階から深く関わる「セカンドパーティ」と呼ばれる方式です。さらに言えば、任天堂ブランドから発売されています。

とはいえ、任天堂キャラクターを使って他社ブランドで発売された家庭用ゲーム『マリオ&ソニック AT オリンピックシリーズ』の例もあり、テンセントも可能性がないとは言えません。同社と資本関係のある企業の『オーバーウォッチ』や『Fortnite』のキャラクターが、マリオと共演する日が来ることもありえそうです。

 

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