Googleが米医療グループと提携、数千万人の患者データにアクセス

プロジェクトナイチンゲールと呼ばれています

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2019年11月12日, 午後 05:45 in medicine
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Googleが、米国21州で数千万人もの人々の診療記録を含む個人情報を収集していると報じられています。ただし、違法性があるわけでではなく、米国の大手医療グループAscensionと提携して行っているものです。

「Project Nightingale(プロジェクトナイチンゲール)」と呼ばれるこの取り組み、Wall Street Journal(WSJ)によると、GoogleはAscensionとの提携により、患者名や生年月日、検査結果、医師の診断、入院記録などが含まれる医療情報に合法的にアクセス可能とのこと。少なくとも150人のGoogle従業員が、数千万人の患者データにアクセスしているとしています。

Googleは高度なAIと機械学習により、患者のケア方法を提案する新しいソフトウェアの開発を行うため、これらのデータを利用しているとのこと。一見すると、個人情報の侵害ではないかとも思えますが、プライバシーの専門家は、米連邦法下では合法との判断を示しています。

WSJがこの件を報じた後、GoogleとAscensionは共同でプレスリリースを発行しており、すべての作業はHIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)に準拠しており、厳重なセキュリティ対策が施されているとしています。なお、HIPAAでは、医療機能を実行するのに使われる場合に限り、患者や医師の同意がなくても、病院はパートナー企業にデータを提供可能となっています。

WSJによると、AmazonやAppleなどもヘルスケア部門に力を入れていますが、医療グループと提携しデータ提供を受けているのは、Googleのみとのこと。これをきっかけに、他社での同様の事例が増えるのか、あるいは、Googleへのデータ提供に関してなんらかの議論が巻き起こるのか。今後の動向に注目しておきたいところです。

 

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