Cybertruck vs. F-150 Tesla

テスラが先週発表したばかりの電気ピックアップトラックCybertruckは、そのカクカクしたポリゴンチックなデザイン、ハンマーで殴ってもへこまない頑丈さ、さらに砲丸を投げつけても割れないガラス(割れましたが)の採用といったわかりやすい特徴で多くの人を驚かせました。

しかし週が明けて、発表イベントでイーロン・マスクCEOが訴求した高出力のアピール、すなわちフォードF-150との綱引きの映像が、実はインチキなのではないかとする疑惑が生じています。イベントでマスクCEOは、フォードF-150とCybertruckがTag of Warつまり綱引きをする映像を示し、F-150を一気に引きずって加速するCybertruckを来場者に見せました。そして月曜日、イベントのとき「より見やすい映像」をTwitterでも公開しています。

ただ、その映像を見たエンスージアストたちは、まずF-150がアクセルを踏む前にCybertruckが動き始めたことでF-150のリアタイヤの荷重が抜けて浮いてしまったこと、さらにF-150の前輪が空転していないため、これが後輪2輪駆動(RWD)仕様である可能性があることをすぐに指摘、Cybertruckが高出力なAWD仕様だとすれば、これはもう最初から勝負にならない出来レースだったとも考えられなくありません。
またF-150の荷台は空っぽで後輪のトラクションがかかりにくい状態なのに対し、Cybertruckは荷台をソーラーパネル付きカバーで覆い、その下に何かを積んでいてもわかりません。こうしたところも疑惑を深める要因のひとつになっていそうです。

自動車情報サイトmotor1.comは映像から、F-150が2.7リッターEcoBoostエンジン(325馬力)を搭載するRWDモデルのXL STXパッケージ装着車ではないかと推測しました。F-150 XLは約3万ドルから入手可能な安価なグレードです。フォードのベンチャー企業インキュベーター"Ford X"を率いるSunny Madra氏は、motor1.comの記事を見て、マスク氏に対し「私たちにCybertruckを送ってください。あなたのために比較テストをやってご覧に入れましょう」と申し出ました。そしてマスクCEOは「受けて立とう」とこれを快諾。数日後には、また違った結果が見られるかもしれません。



蛇足。Cybertruck(と荷台に積むATV)が登場したことで、テスラのモデルラインナップを示す頭文字を並べると S,3,X,Y,C,A,R,S=SEXYCARS になることが一部で指摘されています。偶然かもしれませんが、イーロン・マスクCEOなら割とこれぐらいの遊びを本気で仕込んでいそうではあります。