engadget
小学6年生の女児が、大阪から栃木まで連れ去られるという事件が発生した。35歳の容疑者と女児をつないだのはSNSだ。

年々、スマホを持ち始める子供の低年齢化が進む中、「子供にスマホをもたせるのが不安」と思う親も多いだろう。

スマホ業界的にはこれから「学割商戦」に突入する。児童や生徒であれば月額基本料金の割引が受けられたり、データ容量の増量キャンペーンが適用になる。

各キャリアやMVNOとしても来年3月までの卒業・進級・進学シーズンに向けて、新規顧客の獲得に躍起だ。

まだスマホデビューしていない家庭としても「受験勉強で合格したお祝い」「卒業式までにクラス全員でスマホデビューしてLINEグループを作って卒業」「クラス替えで別れてしまう友達との連絡手段」として、子供からスマホをせがまれる親も多いだろう。

まずルールづくり、子供と丁寧な話し合いを

 子供をスマホデビューさせる際、まずやるべきことは親と子供で、スマホを使う上でのルールづくりだ。何時まで使っていいのか、家だけで使っていのか、連絡先は家族と友達だけに限定するかなど、使って良いアプリは何なのかといったことを「親と子の話し合い」で決めるのが理想だ。親が一方的にルールをつくるのではなく、子供が納得する形で、ルールを一つ一つ丁寧に作っていくことが肝心だ。

ルールができたら、それを紙に書いて、冷蔵庫などに貼っておくことをおすすめしたい。毎日のようにルールを確認。ルールを破るような使い方をしたら没収や利用停止等といった厳罰も予め決めておきたい。

使っていくうちにルールを見直しをしてもいいだろう。もちろん、そのときも親と子で納得するまで話し合いたい。
 
子供にスマホを与える際、親としては「どんなふうに使っているのか」「決められた時間どおりに使わせたい」と思うのは当然だ。

ただ、ほとんどの親が「スマホのことはよくわからない」と、子供のスマホ利用に制限をかけたくても投げ出してしまうのではないだろうか。

「見守り」強化した格安スマホも登場

そんな「よくわからないけど、心配」という親におすすめしたいのが、格安スマホの「トーンモバイル」だ。月額1500円からで、子供の見守り機能が強化されている。

TwitterやYouTube、FacebookやInstagramといったSNSに加えてゲームや音楽、動画など32のサービスに対して、遠隔で通信制限をかけることが可能だ。

しかも、セルラー通信だけでなく、Wi-Fi通信においても通信制限が効くため、自宅でWi-Fiにつないでいても、子どもを守ることができる。

トーンモバイルではiPhone向けにもSIMカードを提供しているので、子供に人気のiPhoneでも見守りができるというのはかなり魅力だろう。

ワイモバは「スマホデビュー検定」12月開設

今後、子供がスマホを使うのは避けて通れない。そこで「いかにネットリテラシーを養うか」が重要となってくる。インターネットはとても便利なものだけに、いかに有益に使いこなし、悪影響のあるコンテンツやユーザーを判断し、近づかないようにするかが肝心となってくる。

そんななか、ワイモバイルは12月5日より「全国統一スマホデビュー検定」というサイトを立ち上げる。子供のスマホデビューにあたり、親子で一緒にスマホに関する正しい知識を学べるというものだ。検定には保護者用と子供用があり、「ネットいじめ」「ながらスマホ」「災害時のフェイクニュース」「フィルタリング」などについての設問があるという。回答終了後、親子でスマホを使用する上での取り決めをまとめられるルールリストの作成画面に進むことができるという。

まさにスマホの使い方を学び、ルール作りもできてしまうというわけだ。

SNS運営企業にも求められる「子供も守るルールの強化」

今回、被害にあった女児は12歳の小学6年生で、Twitterのダイレクトメッセージ機能で容疑者と連絡を取り合っていたという。

ただ、Twitterは13歳からしか利用できない規約となっているのだが、今回、事件が発生したということは、この規約が有効に働いているとは思い難い。

そもそも、Twitterはアカウントを年齢確認なしに簡単に作れてしまう環境も問題ではないか。子供向けのスマホであれば、LINEのようにキャリアのシステムと連動し、年齢確認をした上で、機能の拡張などを許すようにすべきだ。

Twitterも18歳未満は「他人のつぶやきは閲覧できるが、書き込みやダイレクトメッセーは利用不可」にすれば、だいぶマシになるのではないか。18歳以上となり、キャリアに本人確認することで、書き込みやダイレクトメッセージが使えるようになればいい。そうすることで悪意のある大人から子供を守ることができるのではないか。

「MVNO回線では年齢確認ができない」という課題もあるが、これは総務省などが指示をして、キャリアに年齢確認の仕組みの開放を迫るべきだろう。

子供の安全を守るのは親だけではどうにもならない。SNS事業者、キャリア、プロバイダなど今まで以上に業界全体で早急に取り組むべきだろう。もちろんその時は「親が理解しやすい機能」であることが重要だ。