Netflix / Marion Curtis
2019年11月25日(現地時間)、Netflixはニューヨークにある「パリ劇場」(Paris Theater)とリース契約を締結したと発表しました。イベントの開催や、自社映画を上映する専用シアターとして利用するとしています。

パリ劇場はニューヨークに残る最古の劇場の一つで、ニューヨークで唯一のスクリーンが一つしかないシングルスクリーンシアターです。111年の歴史を誇るパリ劇場は、残念ながら2019年8月に閉館しましたが、今回のNetflixとの契約で再びシアターとして利用されることとなりました。

Netflixは、今月上旬からスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーが出演する同社の映画作品『Marriage Story』を上映するイベントをパリ劇場で開催。このイベントが成功したことと、歴史的なシアターを救いたいということで、リース契約を締結するに至ったとのこと。

今回のパリ劇場以外にも、Netflixは歴史あるシアターと協力関係を結ぶことに積極的で、他にもロサンゼルスでも同様の試みを行っています。このように歴史的なシアターと協力することは、映画ファンの支持を得ることはもちろん、ハリウッドの重鎮たちとの関係強化にもつながります。

また、Netflixはこれまでに幾つもの高い評価を得る映画作品を制作してきたものの、劇場上映されていないことからオスカー関係者から正当に評価されませんでした。昨年には、スティーブン・スピルバーグが「オスカーではなくエミー賞(テレビドラマを表彰するコンテスト)で戦うべきだ」とコメントしたほどです。

今回のような専用のシアターを得ることで自社作品を「劇場で長期上映」することができ、ハリウッドの重鎮たちの言う「オスカーの条件」を満たすことにもなります。