米Amazon、患者の会話から医療記録を生成可能なTranscribe Medicalを発表

医療情報に特化した文字起こしサービス

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2019年12月3日, 午後 02:50 in medicine
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米Amazonが、ラスベガスで開催中のAWS(Amazon Web Service)年次イベントre:Inventにおいて、医療情報に特化した音声認識サービス「Amazon Transcribe Medical」を発表しました。医師と患者の会話をリアルタイムにテキスト化し、電子医療記録(EHR)に追加できるものです。

医師がEHRに口述可能なシステムとしては、10月にApple Watchを使ったものがカリフォルニア州で導入されています。


ウィスコンシン大学とアメリカ医師会による2017年の調査では、米国のプライマリケア医師(なんでも相談に乗ってくれる身近な医師)は、1日6時間をEHRへの入力に費やしているとのこと。この時間を削減し、患者に向き合う時間を増やすのが、Amazon Transcribe Medicalの目的です。

ベースとなっているのは、先日、日本語にも対応したAmazon Transcribe。医療の現場では、一般的ではない専門用語が数多く使われていますが、Amazon Transcribe Medicalはこれらの専門用語にも対応しています。

Amazonのヘルスケア業界向けのサービスとしては、2018年に機械学習を用いてテキスト内の関係性を検出し、構造化できるAmazon Comprehendの医療情報対応版Amazon Comprehend Medicalをリリースしています。もちろん、Transcribe MedicalはComprehend Medicalと組わせての利用も可能です。

AWSを利用して医療情報の記録を取る点に関しては、プライバシーなどの問題も懸念されるところです。これについて、AWSの人工知能担当副社長Matt Wood氏は、Amazon Transcribe MedicalはHIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)に準拠していると説明しています。ただ、HIPAAに準拠しているから安全だとは言えず、実際のデータ保護についてはどのような対策が取られているのか、今後、明確化していく必要はありそうです。
 
 

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