AI時代でも人間はやれる! 辛酸なめ子が森美術館の「未来と芸術展」でシンギュラリティに思いを馳せる

まだまだセンスでは負けていない

辛酸なめ子
辛酸なめ子
2019年12月6日, 午後 04:17 in AI
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EngadgetAIやロボット、都市計画などテクノロジーの発達をテーマにした「未来と芸術展」が森美術館で3月29日まで開催されています。AIが人類を超えるシンギュラリティが起こることでどういった変化が起きるのか、想像が広がる展示です。

多くの作品の中、印象的だったのは「シュガーベイブ」。切り落とされたゴッホの耳を、ゴッホの弟のやしゃごのDNAを用いて再現したプロジェクト。マイクで耳に話しかけることができます。「人類は滅亡しますか?」と聞いてみたのですが、とくに反応はありませんでした。

ロボットやAIで気になったのは、来館者の顔を写生するパトリック・トレセの「ヒューマン・スタディ#1、5 RNP」。忖度なしでAIが描く似顔絵は、デッサンっぽいタッチのCGでなかなか味がありました。今後イラストの仕事がAIに取って代わられないことを祈ります。

そして「不気味の谷」の不思議な吸引力を感じたのはアンドロイド「オルタ3」。神経回路網を持ち、人間っぽい自立した動きができるロボットで、微妙に表情を変えたり、指揮のように手を動かし続けていました。何を考えているかわからない怖さがありましたが、シンギュラリティの未来を考えて今のうちに仲良くしておきたいロボットです。


AIやロボットの脅威を間近に感じつつ、展示されている手塚治虫先生や諸星大二郎先生の作品を見て、やっぱり人間はすごい、まだまだセンスでは負けていない、とちょっと希望が持てました。

「末期医療ロボット」という作品は、未来の病院でひとり死んでいく人の腕をさすりながら「ご家族がいらっしゃらなくてお気の毒ですが私がついていますよ」と親身に語りかけ看取ってくれるロボット。見ていてゾクッとしながらもありうる未来かもしれないと思いました。ダークで一抹の恐怖を感じさせる作品も多いです。

テクノロジー系のラボの内部で作品を見ていたカップルが、お客さん用の感想ノートに「何書いてるんだよ〜」とじゃれ合いながら何かを書いていて、チラッと見たら二人の名前と相合い傘とハートなど書かれていました。AIやロボにはできないカップルのイチャつきを見て、やはりまだ人間は負けてないと思いました。
 

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■未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか
会期
11月19日(火)~ 2020年3月29日(日)

開館時間
10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし11月19日(火)、12月31日(火)、2月11日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)

料金
一般  1800円
学生(高校・大学生)1200円
子供(4歳~中学生)600円
シニア(65歳以上)1500円

会場
森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

URL
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/index.html

 
 

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