アップル、iPhone 11 Proが意図しない位置情報収集をした理由を説明。UWB規制ルールを守るため

もっと早く説明していれば

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年12月6日, 午後 04:00 in apple
0シェア
FacebookTwitter
UWB先日、iPhone 11 Proがユーザーの意図しない位置情報を収集していると、セキュリティ研究者の調査により明らかとなりました。それに対してアップルのエンジニアが「想定された動作だ」と回答したことで、同社のプライバシーに対する姿勢に疑問の目が向けられる事態となっています。

この問題についてアップルが改めて理由を説明するとともに、将来的にはiOSのアップデートで位置追跡を完全にブロックするオプションを用意すると回答しています。アップルは米TechCrunchに対して、iPhone 11 Proが位置情報サービスを無効にしていても追跡し続ける理由は、新たに搭載したUWB(ウルトラワイドバンド)技術によるものだと語っています。

UWBとは超広帯域無線システムのことで、これまでにない高精度な測位を可能とする技術です。同社の公式説明では「新しいApple製のU1チップは空間認識のための超広帯域テクノロジーを使います。そのため、このチップを搭載したiPhone 11 Proは、U1チップを持ったほかのApple製デバイスの場所を正確に認識できます」と述べられています。

アップルの広報担当者いわく、UWBは業界標準の技術であり、特定の場所ではオフにする義務がある国際的な規制要件の対象となっているとのこと。そのため「iOSは位置情報サービスを使用して、iPhoneがこれらの禁止された場所にあるかどうかを判断し、UWBを無効にして規制を遵守しています」と語っています。

さらに「UWB規制遵守の管理と位置データの使用はすべてデバイス上で行われ、アップルはユーザーの位置データを収集していません」とのこと。すなわち収集された位置データの処理はiPhone内部で完結しており、外部サーバーに送信されていないと確認されています。

こうしたアップルの主張は、Guardian FirewallのCEOでiOSセキュリティの専門家であるWill Strafac氏のツイートでも裏付けられています。同氏は位置情報データがリモートS-サーバーに送信されている「証拠がない」と述べていました。
そしてアップルは今後のiOSアップデートで、本機能のオンオフを切り替える専用オプションも用意すると表明しています。

今回のアップルの説明はそれ自体で論理が成立しているものであり、セキュリティ専門家の確認もなされています。それだけに、もっと早く詳細な説明をしていればプライバシー情報の扱いに関する憶測も広がらなかったはず。今後はより外部からの疑問に対して真摯に答える姿勢が求められそうです。



 
 

 

TechCrunch 注目記事「新型コロナのソーシャルディスタンス(社会的距離戦略)を強力に支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]
関連キーワード: apple, iphone11pro, privacy, security, uwb
0シェア
FacebookTwitter

Sponsored Contents