電動工具のマキタが「現場テレビ」発売。マキタブルーの高耐久ボディに多機能を凝縮

「あのコーヒーメーカー」に続く共通バッテリーのシリーズです

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2019年12月12日, 午前 10:00 in display
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Makita TV100Engadget読者であればみんな大好き(?)な電動工具メーカーの老舗であるマキタが、10インチポータブル液晶テレビを発売しました。「現場テレビ登場」と銘打たれた『TV100』です。標準小売価格は6万9600円(税別)ですが、バッテリーは別売りとなっています。

「優れた受信感度&大画面10V型液晶」をアピールするこのモデルは、昨今同社がラインナップ強化を進める、同社製品に共通する規格(形状)のリチウムイオンバッテリーパックを使うシリーズ(通称、Li-ionシリーズ)の製品です。Makita TV100

Li-ionシリーズの代表的存在は、ポータブルコーヒーメーカー『CM500DZ』とその後継『CM501DZ』(上記画像は後者です)。「マキタがコーヒーメーカー......!?」というミスマッチ性と「コーヒーメーカーを現場用に作ってしまう」というコンセプトの大胆さ、そして同社のイメージカラー(通称「マキタブルー」)を打ち出した素敵デザインなどが評判を呼び、マキタと接点の薄かったガジェット好きの間でも大きな話題となりました。

この「現場用コーヒーメーカー」に続き、各種工事などの現場用テレビとして登場したのが本機というわけです。

Makita TV100

特徴は、現場での要求に応える高い堅牢性と、Bluetooth/USB兼用メディアプレーヤー+アンプ内蔵スピーカー、さらにはUSBバッテリーを兼用できる多機能性、さらに昨今のテレビではめっきり見なくなった伸縮式の内蔵ロッドアンテナによる高い受信特性(感度)です。

堅牢性に関しては、本体の筐体(きょうたい)の素材と構造によるもの。本体部の周囲には保護用のエラストマー樹脂が装着された、いわば「保護カバー付き」の構造となっています。外部からの衝撃をエラストマーが吸収することで、不意の落下や衝撃などにも高い耐久性を誇ります。

また別途、画面を非使用時に保護できる跳ね上げ式の画面カバーも内蔵しているため、運搬時などでも安心です。

さらに、ポータブルテレビとしては珍しい(といってもマキタ製品としては当然の)IPX4の防滴構造を採用。一般的に「防雨形」とされるIPX3よりも1ランク高い性能となる、水の飛まつに対して保護される「防まつ型」レベルの防滴性能により、軽い雨程度であれば問題なくテレビが見られるヘビーデューティー性を備えます。

Makita TV100

テレビとしての性能で重要となる液晶パネルは、シャープ製を採用。パネル側の解像度は1024×600と、耐久性や消費電力の低さを重視したこともあってか控えめですが、視野角は上下、左右ともに80度と広め。斜め方向から見ても見やすい画面となっています。

テレビとしての機能や性能に関してもシャープとのコラボによるものとなっており、基本的な性能に関しても侮りがたいものとなっています。

もう一つの注目点は、ビジュアル的なインパクトの大きな、2本の伸縮式ロッドアンテナです。昨今のテレビでは激レアとなった内蔵アンテナですが、本機はポータブルテレビという特性上、アンテナの受信感度が実用性に直結するタイプの製品。

そのため2本のアンテナをダイバーシティ方式とし受信感度と安定性を高めるなど、内蔵アンテナとしては異例とも呼べる高い性能を備えています。
加えて付属品として、自動車ボディなどの金属部に取り付けて使用できるマグネット付き外付けアンテナも付属。受信環境という点では条件の厳しいことが多い車載用途などでも活躍します。

Makita TV100

そして機能面での注目点は、テレビ以外にポータブルオーディオとしても使える点。Bluetoothスピーカー機能に加え、USB端子に接続した音楽や動画を再生可能なメディアプレーヤー機能も搭載。さらにはAM/FMラジオ機能までも備えます。FMはAMラジオ局の番組も受信可能な「ワイドFM」にも対応。

スピーカーユニットは、直径90mmの大口径で、しっかりと本体左右に搭載するステレオ仕様。本来がテレビとは思えないほどの迫力を備えたサウンドが楽しめます。

メディアプレーヤー機能としては、USBメモリ(USBストレージ)に記録された動画や音楽、写真の再生が可能。さらにUSB端子は充電(電源供給)用としても使用可能なため、ケーブルを別途用意することでスマートフォンなどの充電も可能です。

さらに加えて、タイマー機能も搭載。おはようタイマー(オンタイマー)に加えてオフタイマー、さらにはアラーム設定が可能です。

Makita TV100

そして最後の注目点が、先述したコーヒーメーカーでも注目された本体デザイン。

堅牢設計の製品としては......という条件は付きますが、ナローベゼル性の高いコンパクト設計(マキタ側は「大画面とコンパクトを両立する無駄のないスクエアボディ」と称しています)や、左右や天板にあしらわれたマキタブルー、そしてヘビーデューティな印象に合わせたスピーカーグリルなど、現場用というアイデンティティを主張するもの。

いい意味での無骨さが端々に見える意匠は、ガジェット好きにも「刺さる」方が多いはずです。

Makita TV100

本体サイズは、ハンドルを起こした状態で300×205×349mm(幅×奥行き×高さ)、ハンドルを倒した時では300×238×230mm。バッテリーを除いた本体重量は5.2kgです。

なお、気になるバッテリー駆動時間ですが、連続使用時間は装着するバッテリーによって大きく変わります(マキタのLi-ionシリーズバッテリーは、容量や重量に幅広いバリエーションが存在するため)。

本機をテレビとして使用する場合では、最小容量のモデル(10.8V/1.5Ah)装着時では約2時間ですが、最大容量モデル(18V/6.0Ah)装着時は約11時間と大きく延長します。詳細に関しては公式サイトをご覧ください。

このようにTV100は、「(電動工具の)マキタのテレビ」と聞いたイメージそのままとも呼べる、精悍さと堅牢さを表現した外観と中味のモデル。「テレビ界のタフブック」とでも呼びたくなること請け合いです(ご存じのように、タフブックはパナソニックですが)。

Makita TV100

また、歴戦の読者の方々などは、Vの字型に展開できるロッドアンテナやキャリングハンドル、天面側に設けられた基本操作ボタンなどから、ソニーから1977年に発売された13インチテレビの名機『サイテーション』(KV-1375)の面影を見る方もおられるかもしれません。

価格はさすがに10インチテレビとしてだけ見ると規格外ですが、唯一無二の製品だけに、調べていくといわゆる「高いが安い!!」状態にもなる本機。ショップによっては意外と割引きが大きかったりもするため、興味を持たれた方は調べてみると面白いと思います。

 
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