ル・マンにロータリーエンジン搭載車参戦が可能に。FIA WECハイパーカー規定最新版公開

扉は開いた

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年12月12日, 午後 05:00 in Transportation
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Mazda 787B at Goodwood /Autoblog
ル・マン24時間耐久レースを頂点とするFIA世界耐久選手権(WEC)のレギュレーション改正が行われ、2020~2021年シーズンより最高峰Le Mans Hypercerクラスへのロータリーエンジン搭載車の参戦が認められることになりました。

WECはこれまでLMP(Le Mans Prototype)規定に沿って作られた車両と、市販車をベースとするLM-GTE規定の車両が参戦可能とされてきました。しかしワークス勢の熾烈な争いで栄華を極めたLMPクラスからアウディ、ポルシェが相次いで電気自動車レースのフォーミュラEに鞍替えしていったことで、ここ最近のLMP1クラスは実質的に"トヨタ耐久選手権"になっていました。そこでシリーズに新たな自動車メーカーを呼び込むために導入を決定したのが、Le Mans Hypercar規定。一定台数生産された量産車をベースとしたマシンを使い、LMP規定に代わるWECの最高カテゴリーとなります。

Hypercar規定の導入は2018年6月に公表され、まずはトヨタが参戦を表明。その後アストンマーティンが加わり、今年11月にはプジョーが、2022年からではあるものの参戦を決めたことが発表されました。

今回のレギュレーション改正は、12月4日に行われた世界モータースポーツ評議会で承認されたもので、Hypercarカテゴリー導入に伴って必要となる技術規定が記されています。そして、その中のエンジンに関する規定として、ロータリーエンジンの条項が追加されているのが確認されました。これにより、ロータリーエンジンを搭載する車両のWECシリーズ最上位クラスへの参戦が可能になります。

ル・マンとロータリーエンジンといえば、誰もが思い出すのが日本車メーカーとして初めてル・マンを制した1991年のマツダ787B。その甲高いサウンドはいまもイベントでデモ走行するたびに観客の喝采を受けるほど。ロータリーがル・マンを再び駆けるための扉が開いたとなれば、期待するモータースポーツファンは大勢いることでしょう。

IMSA Daytona Rolex Auto Racing / Autoblog

マツダは現在、Mazda USAが北米の耐久レースIMSAウェザーテックスポーツカー選手権に参戦中。LMP2マシンをベースとするDaytona Prototype international(DPi)カテゴリーでMazda RT24-Pを走らせています。ただこのマシンが搭載するのはレシプロエンジン。現時点でマツダがレース用のロータリーエンジンを新開発する可能性は、あまり期待できなさそうな雰囲気です。

とはいえ、入り口が開いてさえいれば、いつでもそこへ飛び込むことは可能。ACOとIMSAの間では将来的なLe Mans HypercarとDPiの規定統合の議論もされていると報じられており、少なくともファンがル・マンでのロータリー復活の夢を見るぐらいは許されそうです。

なお、今回発表になった技術規定では、エンジン以外にも参戦車両に関する詳細な取り決めが追加もしくは修正されています。現在WECは現行規定最後の2019~2020年シーズンが行われており、2020年6月のル・マン24時間レースが最終戦。新たな規定が適用される2020~2021年シーズンの開幕は2020年秋の予定です。

 

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