新Mac Pro、EU向けは中国製造?「メイドインUSA」はアメリカ大陸向け限定か

トランプ政権への交渉材料でしょうか

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年12月17日, 午後 02:00 in apple
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今年6月のWWDCにて発表された新Mac Proは、先週ようやく注文可能となりました。すでに顧客への配送も開始され、製品が到着したとの声も報告されています

本製品に関して、アップルはたびたび「メイドインUSA(米国内での組立)」を強調してきた経緯があります。が、フランスの顧客に届けられた新Mac Proに、中国で組み立てられたことを示す印刷があったと報告されています。フランスのアップル情報サイトMacGenerationは、現地の顧客が受領した新Mac Proに下記のような細かなプリントがあったと伝えています。
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アップルは米テキサス州オースティン工場での新Mac Pro生産に際して「まもなくアメリカ全土の顧客に出荷されます」とアナウンスしていました。すなわち米国やカナダ、メキシコやアメリカ大陸に属する諸国への出荷に限っていたことから、それ以外の注文向けには中国での組立が推測されていた経緯があります。その推測が、実際に当たったかたちです。

新Mac Proをめぐっては、アップルとUSTR(米通商代表部)との関税免除をめぐるやり取りもありました。「対中制裁第4弾」に関して提出した15件の関税免除申請のうち、新Mac Pro用の主要パーツは計10件が承認。それを受けて新Mac Proは米国内で組み立てと発表されたものの、その後に一部パーツの申請が却下されています

それでもティム・クックCEOはトランプ大統領のテキサス工場視察に同伴して、「アップルの巨大な工場」というツイート(正しくは受託生産企業の所有)の間違いを指摘していません。さらに「オースティンでアップル史上最も強力なデバイスであるMac Proを組み立てることは、誇りとアメリカの創意工夫の永続的な力の証です」「アップルは、街とそれを故郷と呼ぶ有能で多様な労働力との密接な絆を深めています」として、米国の雇用創出に協力していると強調していました。

クックCEOとトランプ氏が新Mac Pro工場を視察したのは、ちょうど12月15日にiPhone等への追加関税が実施が迫る(実際は回避)直前でした。つまり「新Mac Proの米国産」(ただしアメリカ大陸向けに限る)も、トランプ政権から関税の回避を引き出すための交渉材料だったという見方もあります

もしも新Mac Proの全てを米国内で組み立てていたなら、不確かな関税のリスクは免れなかったはず。アップルとしてはテキサス工場での生産は限定的にしておき、それ以外の地域向けは中国で生産するのは当然の選択肢だったのかもしれません。
 
 

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