ソニーのCMOSセンサー需要が絶好調、「24時間フル操業でも追いつかない」

2020年はToF式3Dセンサー需要もスゴくなりそう

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年12月25日, 午後 12:20 in Gadgetry
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これまでにもソニーのイメージセンサー事業は絶好調ぶりが伝えられていますが、新たに「24時間フル操業や新工場建設でも生産が追いつかない」との談話や、来年以降の展望が報じられています。
ソニーの常務で半導体子会社社長の清水照士氏によると、スマートフォンカメラ用のセンサー需要に応じるため、この2年間は休みなしで工場を稼働させているとのこと。10月末にも発表していた通り、ソニーは設備投資を2800億円に倍増しており、長崎に建設中の新工場も2021年4月に操業を開始する予定です。

それでも現在進行中の状況から見ると「これだけ投資してキャパシティを拡大しても、まだ十分ではないかもしれません」とのこと。清水氏はBloombergの取材に対して「作りきれないほど需要があり、顧客に謝りながらやっている」とぜいたくな悩みを語っています。

スマートフォン市場の成長は停滞気味となっているのに、なぜソニーのCMOSイメージセンサー販売が急増しているのか。その主な要因は、スマートフォン用カメラの多眼化にあります。

iPhone 11 Proでは背面に3つのカメラが採用され、基本モデルのiPhone 11にも2つが搭載されています。カメラ1つにつきCMOSセンサーが1つ搭載されるため、スマートフォン本体の母数が伸び悩んでもセンサー市場は飛躍的に成長を遂げるしくみです。こうしたトレンドは数年前からありましたが、ソニーの十時CFOはその傾向が加速していると語っていたことがあります

さらに以前も言及された次世代3Dセンサーに関しても、「来年は需要が大幅に増加すると予想され、それに対応する準備もできている」と語られています。

ここでいう3Dセンサーは、対象物に光を照射して反射光が戻るまでにかかる時間から距離を計測するToF(Time of Flight)式です。これにより背景に的確にぼかしをかけたり、ポートレート写真の品質向上や、AR(拡張現実)ゲームやアプリのさらなる進化が期待されています。

ソニー清水氏は特定の顧客についてのコメントを控えていますが、アップル関連の著名アナリストMing-Chi Kuo氏は早い時期からiPhone 12(iPhone2020年モデルの仮称)へのToF式3Dカメラ採用を予測していました。また台湾メディアのDigiTimesも、現地サプライヤーへの発注としつつも、アップルがToFセンサー生産の準備を進めているとも報じています。

清水氏は「今年はToF元年でした」と語り「この技術を使ったアプリが出始めれば、人々は新しいスマートフォンを購入するようになります」との展望を述べています。来年はiPhone 12シリーズも5Gに対応すると予想されていますが、3Dカメラがもう1つの軸となり、勢いを失っていたスマートフォン市場の起爆剤となるのかもしれません。

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