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OPPOが12月26日に発表した「Reno3」「Reno3 Pro」は、OPPOの2020年戦略を明確にした全く新しいモデルです。外観こそポップアップ式のカメラを廃止し、見た目は他社のスマートフォンに似通ったものになりました。一方では薄型化と軽量化にこだわり、大型化するスマートフォンサイズの流れの中でユーザーにとっての使いやすさを考えた製品を目指しています。

OPPOは2019年に「Reno」ブランドを立ち上げました。ボディーの基本カラーはグリーンとして従来のレッドやホワイトといった色のモデルとは大きく印象を変えました。また扇形に動くフロントカメラや、最大60倍ズームを可能にするペリスコープレンズを搭載するなど、カメラ機能をより重視したモデルを多数出しています。一方日本ではおサイフや防水機能を搭載した「Reno A」を出し、ローカライズ版を出せる実力も見せてくれました。

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Reno3 / Reno3 Proもカメラは4800画素+1300万画素+800万画素+200万画素のクワッド仕上げ、フロントは3200万画素と十分すぎるスペック。SoCはミッドハイレンジクラスとすることで価格はReno 3 Proでも3999元(約6万2000円)とおさえています。

一方、ボディーカラーはこれまでのRenoシリーズのグリーンをあえて廃止して、全く新しいカラーリングを採用しました。ちょうどモックアップを入手したので見てみると、「日出印象」=サンライズカラーはまさしく日の出をイメージさせる色合いです。

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側面を見ると、グラデーションのカラーがフレーム部分にも回っています。すなわち正面から見ても、ディスプレイの周りの薄いベゼルの部分が全体に均一ではなく、見る場所によって異なる色が見えるという仕上げです。このグラデーションをかけた仕上げはいまや業界標準ともいえるほど各メーカーが採用していますが、複数の色の組み合わせとすることで「生まれ変わったReno」をアピールしようとしているようです。



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なおこのサンライズと対になるカラー、「藍色星夜」はスターナイトブルーとでもいう色でしょうか。

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さてReno3 ProはSoCにSnapdragon 765Gを採用、2020年は他社でもこれを採用しミッドハイレンジクラスの製品にも5Gが搭載されるようになります。一方Reno3はメディアテックの5G対応SoC、Dimensity 1000Lを採用しました。現在販売されている5GスマートフォンはすべてクアルコムのSoC/5Gモデムを採用しており、Reno3はメディアテックの5G SoCを採用する初の製品となります。

Dimensity 1000Lの5G性能は未知数ですが、5Gスマートフォンの価格をより引き下げる効果があり、5Gスマートフォンがミッドレンジクラスのスマートフォンでも当たり前のように搭載されるようになるでしょう。なおメディアテックは2020年にDimensity 800も投入予定で、5Gスマートフォンの価格が一気に下がることが期待できます。

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これまで3G、4Gと新しい通信方式のサービスが始まったころは、各社から登場する携帯電話やスマートフォンはハイエンドモデルが多く、価格も高めでした。日本では通信キャリアの2年契約による端末割引があったため、4Gが始まったからと言って端末の価格が急に高くなった、という印象は無かったでしょう。しかし今、5Gが始まるタイミングで日本では端末の割引が大幅に制限され、高価な5Gスマートフォンが「売りにくい」「買いにくい」状況になろうとしています。

OPPOは2020年中に日本に5Gスマートフォンを導入すると明言しており、どのモデルが投入されるかはわかりません。しかしOPPOのメインモデルはSnapdragon 8XX系を搭載したハイエンドモデルではなく、7XX系のミッドハイレンジモデルです。Reno3 Proの価格が6万円台であることからわかるように、日本向けの5Gスマートフォンも10万円以下で投入されることになりそうです。

ただし5GはSIMフリーではなく通信キャリア経由での販売となるでしょう。現在はまだMNOキャリアに入り込めていないOPPOなので、Reno3 / Reno3 Proが日本で発売できるかどうかはわかりません。メディアテックSoCのReno3となれば実績も考えるとなおさらです。

とはいえ2019年7月末に楽天が開催した「Rakuten Optimism 2019」ではOPPO最初の5Gスマートフォン「Reno 5G」を使った5Gの接続デモが行われました。OPPOの日本市場での5G準備はすでに水面下で着々と行なわれています。

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カメラ性能についてはここ1-2年で一気に性能があがり、各社は細かい部分での性能アップに努めているものの、他社に対して圧倒的優位にたてる新しい機能・性能はすぐには実現できないところでしょう。しかし本格的な5G普及の年となる2020年を迎え、5Gへの対応は大きな武器となります。

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スマートフォンの買い替えサイクルが長期化する中で、5Gの開始はメーカー・キャリアのどちらにとっても大きなチャンス。消費者が魅力を感じることのできる5G端末を提供できるメーカー・キャリアが勝者になることは間違いありません。

サムスンやファーウェイ、そしてアップルはハイエンドモデルを中心にした製品展開をしていますから、5GG端末の展開戦略はどうしてもハイスペック機中心となるでしょう。一方OPPOはミッドハイレンジモデルが中心であることから、無理にSnapdragon 865G搭載の高価な製品を開発・投入する必要はありません。十分なカメラ性能を持ち価格も低いReno3 / Reno3 Proは、2020年の5G端末市場で台風の目になる可能性が高いのです。