ソニーが電気自動車を発表。センシング・エンタメ技術山盛りのプロトタイプ「VISION-S」

自動運転時代のダークホースになる?

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年01月7日, 午後 12:14 in sony
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ソニー

ソニーはCES 2020にて、電気自動車を発表しました。吉田社長のプレゼンテーションの中で、舞台にするりと滑り込んできたこの車両は、「VISION-S Prototype」と名付けられたプロトタイプ車両です。

この車両はソニーが自動車に関する知見を深めるためのプロトタイプ車両とされており、Bosch、 Continental、NVIDIA、クアルコムといった企業と連携して開発されています。



ソニーの半導体技術といえばCMOSセンサーが有名ですが、この車両にはカメラの画像認識やレーダー、LiDerといったセンサー技術を組み合わせた安全設備を搭載。特徴の違うセンサーを組み合わせることで、たとえばカメラ映像だけでは発見しづらい障害物をレーダーで捉えるといった工夫をして安全性を高めています。車内外には33個のセンサーを備わっており、車内向けのカメラでは乗員の顔と身体を認識することで、安全な状態にあるか確認できるようになっています。

エンタメ性では前面に横長のウルトラディスプレイを搭載し、運転時の情報表示だけでなく、映画などのコンテンツ鑑賞にも楽しめるようになっています。また、ソニーのバーチャルサラウンド技術「360 Realty Audio」にも対応し、車内を迫力のある音響空間に仕立てています。

またこのクルマは5G時代らしく、常にインターネットに接続できる状態(always-connected)を維持できるようになっており、(テスラ車のように)OTAでシステムを更新して、最新の環境を保てるようになっています。

テスラっぽいプロトタイプと言ってしまえばそれまでですが、ソニーはスペックシートも用意していました。200kWエンジンを2基搭載した4人乗りで、最高速度は149mph(約239.7km/s)で、停止状態から約4.8秒でトップスピードまで加速できます。



将来的に普及が見込まれる電気自動車では、駆動部分がシンプルな構造となっているため、従来のガソリン車メーカー以外の企業も多く参入するようになると見込まれています。また、自動運転技術の開発では、画像処理やAIなど、IT技術も重要となってきます。

その環境の変化の中で、ソニーはCMOSイメージセンサーや半導体レーダーといった製品を手がけ、通信やエンターテイメントといった分野の知見も有する企業でもあります。「ソニーがクルマを作る」と聞くと突飛なようにも思えますが、案外参入しやすい位置にいるとも言えそうです。



このプレゼンテーションではソニーのゲーム部門から、情報を小出しにしている次世代ゲーム機「PS5」の"ロゴ"も初めて披露されました。ソニーといえばドライビングシミュレーションゲーム「グランツーリスモ」でも知られていますが、PS5で発表される際には「VISION-S Prototype」も運転できるようになっているかもしれません。

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