メルセデス・ベンツ、映画『アバター』風のコンセプトカー「AVTR」を公開

2020年からの続編に出てくる?

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年01月8日, 午後 12:30 in ev
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Mercedes at CES 2020
メルセデス・ベンツは過去数回のCES展示の中で新たな技術コンセプトを提案してきましたが、それは今年のCES 2020でも例外ではありません。ただし、すらっとした自動運転車ではなく、映画『アバター』のモチーフを取り入れた少し変わったクルマを展示しています。そう、ジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』です。

「Mercedes-Benz AVTR(advance vision transportation)」は前後および斜めに移動できる電気自動車です。ダッシュボードを超えて広がるフロントディスプレイからは、"デジタルニューロン"として光のイルミネーションが流れ出します。透明な左右のドアは、ドライバーと周囲の自然環境との調和を促します。



車両は生体センサーを備えており、ドライバーがコントロールユニットにかざした手の動きに応じて、自律的に動作します。ハンドルはありません。ドライバーはクルマと一体となって操縦するのです。もちろんこれはコンセプトカーなので、次世代のメルセデス・ベンツ Sクラスのドライバーがクルマとの一体化を求められることはないでしょうが、クルマとの交信というアイデアは、映画『アバター』の描く世界観に沿うものです。


インフォテインメントシステムとのやり取りも、他のクルマとはちょっと違います。運転中に手を持ち上げると、ドライバーの身体にメニュー項目が投影されます。メニューの選択している間、そのインターフェイスは手の動きにあわせて動きます。このクルマには、より自然で、新しい操作方法を学ばなくても操作できると考えられているジェスチャーによるコントロール方法が多数盛り込まれています。

外観で最も奇妙な部分なのは、後部ハッチに備わった33個の円形ハッチです。「バイオニックフラップ」と名付けられたこの穴は、ドライバーや外の世界との交信に使われます。そう、映画『アバター』でパンドラの住民ナヴィが馬や翼竜と通信したように。



ただ映画の世界観を再現しただけではなく、このコンセプトカーには「サステナビリティ」という大きなテーマがあります。メルセデスはこのクルマを披露する中で、ほとんど生き物のようなもので、人と自然の延長のような存在だ、と語っています。もちろん誇張も含まれていますが、奇抜かつ優雅なデザインはそのコンセプトにふさわしいものに仕上がっています。



メルセデス・ベンツ部門のトップのオーラ・ケレニウス氏は、環境負荷の無い「ゼロインパクト車」を製造する計画を持っていることを紹介しました。彼は「それは遠くにあるかもしれませんが、それでも私たちの目標です」と語っています。ジェームズ・キャメロンが描く映画『アバター』の世界の惑星パンドラの世界観とも通ずるところはあるでしょう。

実際にこのクルマは環境負荷の少ない素材で形作られています。バッテリーはグラフェンをベースとして希土類や金属を一切含まない組成になっており、その材料は堆肥としてリサイクルすることも可能です。

ステージに登壇したジェームズ・キャメロン監督は「ここでこのクルマを見ると、美しく見える」とコメント。「アイデアの物理的な発現だ」と語りました。

「ただ美しいマシーンであるだけでなく、持続可能な美しいマシーンにする必要がありました」と、ケレニウス氏は語っています。
 

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