映画製作にも人工知能。Warner Bros.がAI搭載の作品製作プロジェクト管理システムを導入

それで映画が面白くなるのかはわかりませんが

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年01月9日, 午後 12:30 in ai
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Jacek_Sopotnicki via Getty Images
2000年代も20年目になると、人工知能はあらゆる場面に進出しはじめています。Warnerの映画制作部門は、3年前から映像制作管理ソフトウェアのCinelyticが開発してきた、AI搭載のプロジェクト管理システムを導入したことを発表しました。AI駆動のプロジェクト管理システムを導入したからといって、2019年の『ジョーカー』のようなメガヒット作をポンポンと作れるようになるわけではありません。しかしこのシステムは、プロジェクト管理者が反復的な細々とした仕事にとられる時間を短縮し、各所の予算使用状況、配給やマーケティング戦略、リリース時期の決定を支援します。

エンタメ系ニュースサイトThe Hollywood Reporterは、このソフトウェアはたとえば映画祭などで作品の入札競争が勃発し、ほんの数時間で巨額の予算を投入する必要が発生する場合などに威力を発揮すると述べています。さらにAIによる進捗解析は、たとえば最近の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』や『シャフト(2019)』などといった、興行的に成功とは言えなかった作品に関する意志決定のミスを回避できた可能性もあるとしました。

ハリウッドはシリコンバレーとは異なり、人の直感で物事が動く街であるためテクノロジーの導入が遅いと言われます。また創造的な作業には人間の経験と直感が必要とされることから、最終的な意志決定権はもちろんソフトウェアでなく、依然として人間の手にあります。しかし、Cinelyticはたくさんの数字を計算し、巨大なデータセットを解析し、人には見つけられないパターンをあぶり出すことはソフトウェアが得意とするところだとしています。

映画作品はプロジェクト管理だけでなく、脚本の出来やキャスティング、適切な予算、監督の手腕などのバランスによってその良し悪しが決まると考えられますが、特に面倒な作業の部分をAIがアシストすることで、人力をもっとクリエイティブな方面に割り振れるようになれば、良い作品も生まれやすくなるかもしれません。

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