ロボットがエレベーター乗り荷物運ぶ、WCPがデモの様子を公開

オフィスビルの巡回警備や荷物配達などに活用できる

Rintaro Kaneko
Rintaro Kaneko
2020年01月9日, 午後 02:15 in LPWA
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Wireless City Planning Robot and Elevator Experiment

ブロードバンドワイヤレス事業を展開するWireless City Planning(以下、WCP)は1月8日、自律走行ロボットとエレベーターを連動させる実証実験の模様を報道陣に公開しました。

実証実験は、令和元年度予算IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築に関する実証事業の一環として、WCPが総務省から受託され、2019年9月からオフィスビルの日比谷パークフロント(東京都千代田区)と高齢者住宅(神奈川県鎌倉市)で実施しています。

内容は、自律走行ロボット(CUBOIDくん)が自らエレベーターに乗って各階を巡回したり、ユーザーが指示する目的地までエレベーターに乗って荷物を配達後、待機位置に戻るというものです。

Wireless City Planning Robot and Elevator Experiment▲iPadを使って自律走行ロボットに目的地を指示する

自律走行ロボットは、インターネット上の制御サーバーと複数の通信規格(LTE、WiFi、LPWA)を使って接続し、複数の機器や装置を介してエレベーターを制御する仕組みです。エレベーターとインターフェース装置は三菱電機ビルテクノサービスが提供します。

Wireless City Planning Robot and Elevator Experiment▲ROS(Robot Operating System)をベースにソフトバンクが開発した自律走行ロボット「Cuboidくん」

また、自律走行ロボットには自己位置推定や環境地図作成を行う「SLAM」と呼ばれる技術や人感センサーなどが搭載されており、周囲の状況をリアルタイムでモニターに表示することも可能です。

Wireless City Planning Robot and Elevator Experiment▲モニターに表示されている赤い点は、自律走行ロボットが認識した人の位置を示す

WCP Chief Scientist室の古谷智彦氏は、「実験なので荒削りな部分もあるが、このシステムを使うことで、例えばオフィス内のベンチに不審者が隠れていても検知できる。高齢者住宅サービスとしての活用もできる」と期待を寄せます。

Wireless City Planning Robot and Elevator Experiment▲Chief Scientist室の古谷智彦氏

安全性については、最高速度を制限したり走行中に前に人が現れると自動で停止する機能を持たせるなど工夫したと話しました(古谷氏)。

その一方で課題もあり、古谷氏は「エレベーターとロボットの通信が上手くいかない場合もあった」と述べ、「広域での通信が可能なLPWAと呼ばれる通信規格を使い、情報を再送信することで安定した動作を実現できる」と話しました。

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