「トミカ」が50周年。トヨタ・日産・ホンダのスポーツカー設計陣による「本気のデザイン」トミカを発表

クルマの進化とともに歩んだ50年

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年01月15日, 午後 05:40 in hobby
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トミカ50周年会見
ミニカー「トミカ」が今年で50周年を迎えます。トミー(現タカラトミー)が1970年に発売し、国産車ミニカーの先駆けとなったトミカは、3世代が親しんだ国民的なオモチャになっています。

トミカ50周年会見

50周年を記念して、タカラトミーは「自動車メーカーがデザインしたトミカ」を発表しました。トミカの発売当初からモデルとなっているホンダ、トヨタ、日産の3社を代表するスポーツカーの設計チームがトミカのためにデザインした限定仕様のモデルです。4月、6月、8月のトミカのイベントにあわせて順次発売されます。

トミカ50周年会見▲タカラトミー会長の富山幹太郎氏(中央)
トミカ50周年会見

50周年記念の会見ではタカラトミー会長の富山幹太郎氏が登壇。「1970年当時、ミニカーといえば、海外車のみだった。トミカ開発に挑んだころのとトミーにはダイキャストのミニカーを作るノウハウはなかったが、『日本の子どもたちに国産車のミニカーを届けたい』強い想いを持って開発した」というトミカ発売時の逸話を紹介しました。

■自動車メーカーにとってのトミカ

発表会では今回のトミカ50周年記念仕様モデルのデザインを手がけた、自動車メーカー3社のスポーツカー担当3人も顔を揃え、トミカに対する想いを語っています。

トミカ50周年会見
▲左から、田村宏志氏(日産自動車)、多田哲哉氏(トヨタ自動車)、柿沼秀樹氏(本田技術研究所)
トミカ50周年会見▲発表会場には50周年記念トミカのモデルとなったクルマも展示。今後トミカ仕様に塗り替えられて、イベントで公開されます

子どもの頃からトミカに触れて育ったと話したのは「Honda シビック TYPE R」の開発チーフを務める本田技術研究所の柿沼秀樹氏。柿沼氏はトミカで一目惚れしたクルマを、大学生時代に実車で見かけてすぐに譲ってもらったという自身のエピソードを語りました。

「Honda シビック TYPE R」のトミカ50周年記念モデルは社内コンペで選ばれたもの。実車の構造に沿ったラインをデザインとなっており「このトミカを子どもにみせながら、『赤いところは空気を取り入れて冷やしているんだよ』とお父さんと子供の会話のきっかけに」(柿沼氏)なるようにという思いが込められているといいます。

トミカ50周年会見▲「Honda シビック TYPE R トミカ50周年記念仕様 designed by Honda」は4月発売。4月の「トミカ博 in OSAKA」でこの塗装の実車両が公開されます

トヨタで「GR スープラ」の開発責任者を務める多田哲哉氏は「スポーツカーのファンは多いが本物は買えない。スポーツカーのカルチャーを広めていくためには、ミニカーは大事な存在」と語り、トヨタから働きかけてコンセプトモデルをトミカ化したことを紹介しました。

「トヨタ GR スープラ」のトミカ50周年モデルは「上から見た時に一番カッコイイものに」という発想でデザインしたとのこと。スーパーカーでは実車の設計でも見栄えは重要とのこと、多田氏は「スーパーカーの運転席から唯一見えるボディがリアフェンダー(後部タイヤを被う外装)。バックミラー越しに見たリアフェンダーがかっこよくなければスーパーカーは売れない」と熱弁しました。遊んだり眺めたりするミニカーの場合は上からの見た目を意識したという訳です。

トミカ50周年会見
▲「トヨタ GR スープラ トミカ50周年記念仕様 designed by TOYOTA」は6月発売。「東京おもちゃショー2020」で50周年仕様塗装の実車が展示される予定です

「日産 GTR」の開発チーフの田村宏志氏は、「日産のフェアレディZも今年で50周年」と紹介しました。今回のトミカ50周年モデルでは、スーパーカーブームに沸いた80年代に登場した「トミカ」の名を冠した名車「トミカ スカイラインRSターボ」のデザインをGTRトミカで復刻を試みています。

トミカ50周年会見
▲8月発売の「日産 GTR トミカ50周年記念仕様 designed by NISSAN」。8月の「トミカ博 in YOKOHAMA」で実車が展示されます

このほかタカラトミーでは、東京オリンピックにあわせて、トヨタの次世代型車両「e-Pallet」などをトミカ化すると発表。

さらに、プログラミング教育を意識した「プログラミングトミカ」などの新製品の投入や、はとバスやロッテといった企業とのコラボレーション、2017年以来のアニメ化なども発表されました。

トミカ50周年会見
トミカ50周年会見
トミカ50周年会見▲田中貴金属が手がけるプラチナ製の"大人向け"トミカも販売予定

スーパーカーブームとともに登場し、3世代にわたって遊ばれてきたトミカ。子どもがクルマに触れ、興味を持つきっかけを与え続けてきました。自動車の技術は今、電動化や自動運転といった大きな変化を迎えていますが、その流れが本格化した未来の世界においても、トミカは子どもとクルマをつなぐ最初の1台であり続けるのかもしれません。

トミカ50周年会見▲タカラトミーがトミカ50周年を記念して作成したキャッチコピー
トミカ50周年会見▲これまでに発売されたモデルは1000車種を超えます。ずらりと並んだ様子は圧巻のひと言

 

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