EU、すべてのスマートフォンに充電統一規格の採用を義務付けか

USB-Cの採用を強制したい考え

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2020年01月17日, 午後 02:30 in mobile
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USB Type-C
欧州議会が、EU圏内で販売されるスマートフォンを含むすべての携帯機器について、統一の充電器採用を義務付けるための議論を開始しています。

といっても、この話自体は今に始まったものではありません。2009年には、充電規格をmicroUSBに統一するという了解覚書(MoU)がアップルやサムスン、HuaweiやNokiaなど14社によりなされており、独自端子を使っていたものも多かった当時の端末が、徐々にmicroUSBに移行していった経緯があります。

また、2014年にも、同様に欧州議会により共通して利用できる充電器の開発を求める議決がなされています。最終的には法的強制力がなく、あくまでも統一規格の採用を推奨するという形に収まっていましたが、望ましい結果を生み出していないとして、さらに厳格な措置を講じたい考えのようです。

統一規格を求める理由としては、消費者の利便性確保はもちろんのこと、端末を買い替える度に充電器も新しくしなければいけないという問題があります。EUの推定では、年間5万1000トンもの古い充電器が廃棄されているとのことです。

統一規格そのものについては言及はありませんが、現状を考えるとUSB Type-Cが有力でしょう。Androidの場合、格安端末にはmicroUSBを採用するものもありますが、USB Type-C採用に向けた大きな障害にはならないと考えられます。

問題となるのはiPhoneで、MacBookやiPad ProにはUSB Type-Cを採用したものの、iPhoneにはいまだにLightningを使い続けています。2021年のiPhoneではLightningが廃止されるとの噂もありますが、代わりにUSB Type-Cになるのではなく、完全ポートレスになると予想されています。


消費者としては、すべて同じケーブルを使えるようになるのであれば歓迎したいところですが、今回、拘束力のある措置が決まったとしても、実際に置き換わるまでは数年を要するはず。その間に、次世代規格が登場した場合にどうなるのか。あるいは、統一規格により、次世代ポート開発が阻害されてしまうのではないかとの懸念もあります。

影響が大きそうな議論だけに、今後の情報にも注目しておきたいところです。
 
 

 

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