楽天『第4のキャリア』を2020年4月に本格開始。正式発表

※料金プランはまだ出ていません

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年01月23日, 午前 11:22 in rakuten
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楽天モバイルは1月23日、自前の携帯電話網サービス(MNOサービス)の商用サービスを2020年4月に開始すると正式に発表しました。

もともと2019年10月の参入が予定されていましたが、現在は「無料サポータープログラム」として人数限定のプレサービスを行っています。2020年4月開始の方針は楽天の三木谷CEOが明らかにしていましたが、今回正式に発表された格好です。

■おサイフケータイ・eSIM搭載小型スマホ「Rakuten Mini」発売

楽天モバイル初の独自端末として発表された「Rakuten Mini」が無料サポータープログラムの当選者限定で発売されます。当初は直営6店舗の店頭販売限定で取り扱われます。

Rakuten Miniは超小型でおサイフケータイ搭載、かつ物理SIMスロットは設けずeSIMのみをサポートするという異色のスマートフォンです。発売当初はブラック・ホワイトの2色展開ですが、4月以降に発売するという新色「クリムゾンレッド」も発表されました。

詳細は以下の記事をご覧ください。


■「無料サポータープログラム」第2弾を先着2万名募集。前回落選者を優遇



「無料サポータープログラム」第2弾の募集が23日に開始されています。応募条件は楽天指定の都市部に在住する人で、携帯電話契約や対応機種の購入が可能な人。通信費などは3月末まで無料で使い放題となっています。

先着2万名で、枠が埋まり次第終了。前回の第1弾(5000名)の抽選で落選した応募者には優先的にサポーターに応募する権利が送られています。

詳細は以下の記事をご覧ください。


■結局、料金いつ出すの?「正式開始前に十分な時間をもって......」

第4の携帯事業者として参入を発表したとき、"価格破壊"を掲げて大いに注目された楽天。今回ようやく正式な商用サービスの開始時期が明らかになりましたが、肝心の「料金プラン」はでていません。

23日の発表会ではしびれを切らした記者から「結局、料金はいつだすのか」という質問がでました。山田社長をそれに明確に答えなかったものの「4月には開始するので、その前に十分な時間をもって発表する」と話しました。

記者から「(料金発表からサービス開始まで)1カ月ほどの期間はあるのか」と確認されると山田氏は「具体的には言えないが、普通に考えればそれくらいはあるだろう」と答えています。

■「4月1日開始」ではない可能性も

今回発表された正式サービス開始時期は"4月"で、具体的な日付については楽天モバイルは明らかにしていません。この点について山田氏は「4月1日とはまだ確定していない」と説明しました。

仮に4月1日より遅れた場合、提供期限が3月31日までの無料サポータープログラムに参加しているユーザーは、楽天回線の本サービスへの移行までに空白期間が生じることになります。この点について山田氏は「もし4月1日でない場合は、無料サポータープログラムを延長することになると思う」と見解を示しました。

■店舗リニューアル

通信網などに未だに不安要素は残る楽天ですが、商用サービス開始に向けた準備は粛々と進められています。23日には店舗のデザインをリニューアルすることを発表。23日にオープンした楽天モバイル 恵比寿店ではこの新デザインになっています。

これまでは楽天のクリムゾンレッドをテーマカラーに木を多用したぬくもりのあるデザインとは一新して、リニューアル後は楽天モバイルのブランドカラー「マゼンタ」をベースに刷新。未来感のある内装デザインになっています。空間デザインは引き続き佐藤可士和氏が手がけています。

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新店舗での展示端末は、ケーブルでつながない「ワイヤレス展示」を特徴としています。携帯電話の店頭展示では通常ケーブルなどでつながれていて取り外せないようになっていますが、楽天モバイルでは独自の防犯機能の導入して、手に持って重さを確かめられるようにした、ということです。これには実機を試せるというメリットのほか、"実物大で重さも同じのスマホのモックアップ"を作らなくて済むというコスト削減でも効果がありそうです。

ちなみに楽天モバイルのブランドカラー「マゼンタ」は、楽天が「無料サポータープログラム」を発表した2019年9月から自社回線サービスのテーマ色として使われています。これには楽天の新サービスとして差別化するほかに、競合のNTTドコモやY!mobileのテーマ色との色かぶりを防ぐという目的もあると見られます。

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さらに店舗での契約の流れも改善し、楽天IDを紐付けて契約までの時間を短縮する仕組みを導入することも発表されました。これは事前にスマホやパソコンで契約者情報の登録や希望の機種や料金プランを選んでおくことで、来店後の手続きをスムーズに進めるというもので、携帯電話の契約から購入完了まで最短18分で案内できるとしています。

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■コミュニケーションアプリ「楽天Link」がベータ版で提供開始

楽天が自社回線の目玉の1つと位置づけているコミュニケーションアプリ「楽天Link」が23日よりベータ版として利用できるようになっています。「無料サポータープログラム」ユーザーが対象で、機種も楽天モバイル指定のAndroidスマホのみです。

楽天モバイル「楽天Link」は、電話やメッセージサービス、SNSなどをシームレス連携させるアプリで、自社回線ならではの強みとして、電話番号による通話(VoLTE)やSMSも統合されています。たとえば電話番号しか知らない相手でも、楽天Linkにメッセージアプリのアカウントを登録していればそちらでやり取りできるといった使い方ができます。

さらに、楽天Linkに搭載されているメッセージ機能はSMSを強化した「RCS」規格に準拠しており、海外のRCS提供キャリアのスマホとも電話番号宛でメッセージをやりとりできます。

なお、国内の携帯電話会社はRCS規格をベースとして「+メッセージ」というサービスを提供していますが、+メッセージでは3キャリア間の互換性のみが保証されているため、楽天Linkとはやり取りができない模様です。

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■基地局展開は好調とアピール

正式サービス開始が予定が確定するに当たって気になる点が、ネットワークの広がり。これについて山田氏は、当初の計画を上回る設置数で、展開できていると紹介。(もはや楽天の携帯事業の会見の恒例となっていますが)、基地国の設置が順調に進んでいることをアピールしました。

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■無料サポーターの声をサービス改善に取り入れ

楽天が「無料サポータープログラム」を展開する理由として(公式に)語っているのは、実際の設備が運用に耐えるのか検証するため。そして、ユーザーの声を聞いてサービスに改善に役立てるためです。

23日の発表では、第1弾の無料サポーターからのフィードバックが公開されました。山田氏は12月の平均利用データ量は15GBと、通常の(通信料金を支払って契約している)携帯電話ユーザー平均よりもずっと多かったことを紹介。「低価格で使い安くするとたくさん使いたかったんだと実感している」とコメントしました。

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一方で、屋内や地下などでつながりにくい、通話が途切れるといった不満もあったとしています。屋内や地下などでの基地局展開は楽天の課題となるところです。

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23日には家庭向けの小型基地局(フェムトセル)を発表しています。フェムトセルは競合キャリアにもある機器で、家庭向けの有線LAN回線を携帯電話網に変換して、家庭内の電波環境を改善するという機能を持ちます。今後、改善を希望するユーザー向け貸し出すことになると見られます。
 
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