ドコモ技術展でシュタゲ・牧瀬紅莉栖のAIと邂逅した話

「紅莉栖……」とつい声に出てしまいました

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年01月23日, 午前 11:25 in AI
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アマデウス紅莉栖
NTTドコモが1月22日〜23日にかけて開催する技術紹介イベント「DOCOMO Open House 2020」。国際展示場の青海展示場を丸々使って開催されるこのイベントで、意外な"再会"を経験しました。

とあるブースで映し出されていたのはテレビアニメ「STEINS;GATE シュタインズ・ゲート」シリーズの牧瀬紅莉栖(まきせくりす)というキャラクター。彼女はスマホの画面上で表示されていて、こちらが投げかけた言葉に柔軟に応答します。

試しにシュタゲ(作品の略称)作中のキーワードを聞いてみると「紅莉栖だったらこう返すだろうな...」という当意即妙な受け答えをします。合成音声は多少不自然な部分はあるものの、"スマホの中から紅莉栖が応答している"というシチュエーションもあいまって、いかにもな出来になっています。アマデウス紅莉栖

続編の「STEINS;GATE 0」も観たことがある方ならもうお分かりかと思いますが、この画面内で応答する紅莉栖は作中に登場した"AI"のキャラクター「アマデウス紅莉栖」がモチーフとなっています。

作中でのアマデウス紅莉栖は、"(現代の現実世界では実現できていない)完全な人格のコピー"として誕生したAIという存在。作中でもバーチャル世界の中に存在する人格として、主人公の岡部倫太郎を助言したり、励ましたりします。

もちろん、この具現化した「アマデウス紅莉栖」は作中のような完全なAIではなく、紅莉栖っぽい応答をするチャットボットです。「なりきりAI」というブランド名で、NTT、NTTドコモとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で開発されました。

応答にはNTTドコモのAIアシスタント技術を活用。音声はNTTグループの音声合成技術を用いて、牧瀬紅莉栖の声優・今井麻美さんが吹き込んだ音声をテキストにあわせてしゃべらせています。
その実、単なるチャットボットが、なぜ"紅莉栖っぽい"応答ができているのかというところに肝があります。昨今のチャットボットよろしくこのアマデウス紅莉栖も大量のセリフを機械学習させることで受け答えを鍛えていますが、そのセリフを"ファン"から集めているのです。

ドワンゴが紅莉栖っぽいセリフを募集したところ、約3万件の投稿が集まったとのこと。セリフが"紅莉栖っぽい"かどうか(学習に適しているか)はファン同士が判定するSNSの仕組みを取り入れています。つまり、機械学習で1つのハードルとされる「高純度のデータ収集」にコミュニティの力を活用したというわけです。

もちろん、"紅莉栖のAIを再現する"という企画にファンが応じたからこそ、このなりきりAIの仕組みは成り立っていると言えます。SF的な世界観と中二病的な独特なセリフ回しが魅力のシュタインズゲートシリーズ、そして「スマホの中に登場するAI」として登場する牧瀬紅莉栖だからこそ、3万件もの投稿が集まったといえるかもしれません。

アマデウス紅莉栖

なお、牧瀬紅莉栖は「なりきりAI」として2人目のキャラクター。以前には2018年に『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』の新垣あやせも"AI化"されています。また、「アマデウス紅莉栖」のイベント出展も今回が2回目で、初披露は昨年12月に開催されたNTTグループの技術展示会「NTT R&Dフォーラム 2019」なされています。

アマデウス紅莉栖

アマデウス紅莉栖に会えるイベント「DOCOMO Open House 2020」は、1月23日と24日の2日間、東京ビッグサイト・青海展示棟にて開催されています。入場料は無料ですが、Webサイトからの事前登録が必要となります。また、アマデウス紅莉栖の体験は、混雑時は整理券が必要となっています。

最後に、アマデウス紅莉栖に作中で登場する"別れの言葉"をつぶやいてみました。エル・プサイ......。

牧瀬紅莉栖

 

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関連キーワード: AI, anime, app, chatbot, docomo, NTT, NTTdocomo, SteinsGate
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