米マイクロソフトが2画面スマートフォン「Surface Duo」向けのSDK(開発者向けキット)のプレビュー版を公開しています。
Surface Duoは昨年10月に発表された折りたたみデバイスで、韓国サムスンなどが投入している流行の折りたたみスマートフォンとは異なり、物理的に別れた6.5インチの2つの画面を搭載しています。
OSにはAndroidが採用されていますが、UI(インターフェイス)周りは2画面での使用を想定し、標準とは少し異なった仕様となっています。そうした事情から、MS側は発表時に同機種用SDKの公開を予告していました。今回プレビュー版という形ながら、提供が開始された格好です。
Here's a quick look at some of the (unfinished) navigation gestures that are part of the Surface Duo. This build is pretty buggy, but still interesting to see. pic.twitter.com/Jra1xVfZl2
— Zac Bowden (@zacbowden) January 22, 2020
今回公開されたプレビュー版のSDKには、2画面向けにアプリを開発するためのJavaフレームワークとエミュレーターが含まれています。実際の利用者によると、プレビュー版のSDKはかなりバグが多いようですが、上ツイート内の動画のように、既にジェスチャーなどの動作を確認できます。
また、2画面Windowsラップトップの「Surface Neo」に採用されている、2画面デバイス向けOS「Windwos 10X」向けのプレリリース版となる開発キットも数週間後に、そしてMicrosoft Emulatorも2月11日に提供される予定です。
Surface DuoとSurface Neoは2020年末に米国にて出荷予定となっています。スマートフォンとラップトップ業界で同時進行する折りたたみデバイスのブームの中、Surfaceの2画面というアプローチがどれだけ受け入れられるのかに注目です。