アップル、EUのスマートフォン充電規格統一に反対声明。「技術革新を抑制」と警告

大量の電子廃棄物が出るとして環境破壊の危険も示唆しています

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年01月25日, 午前 07:05 in apple
0シェア
FacebookTwitter
Lightning
先日、欧州議会がEU圏内で販売されるスマートフォンを含むすべての携帯電話について、統一の充電機器を採用する議論を開始したと報じられていました。この方針によって最も影響を受けると見られているのが、今なおiPhoneに独自規格のLightningを採用し続けているアップルです。

こうした欧州議会の取り組みを、アップルが「コネクタの規格統一を強いる規制」と呼び、「技術革新を抑制する」として反対する声明を出したことが報じられています。米Reutersおよび英Financial Times報道によると、アップルはEUの規制案によってLightningポートが排除されると何億人もの消費者に不便をもたらすと主張。そればかりかドッキングステーションやカーアダプタなど既存のLightningアクセサリ全ての放棄が必要となり「前例のない量」の電子機器廃棄物が生じると述べています。

さらにアップルは「全てのスマートフォンに内蔵されたコネクタの規格統一を強いる規制は、イノベーションを促進するのではなく抑制し、ヨーロッパの消費者および経済全体に害を及ぼすと考えています」「欧州委員会が、イノベーションを起こし顧客にすばらしい新技術をもたらす能力を制限しない解決策を探し続けることを願っています」とも主張しています。

欧州議会は統一規格そのものに言及していませんが、現状を考えるとUSB Type-Cが有力と思われます。実際MacやiPad Proには、すでにUSB-Type Cが採用済み。しかしiPhoneは新型の噂が出るたびにLightningがUSB Type-Cに置き換えられるとの観測が現れるものの、これまで1つも実現していません。2021年のiPhoneにいたっては、Lightningは廃止されつつも、完全ポートレスになるとの予想もあります

なぜiPhoneへのUSB Type-C採用を避けるばかりか、今後のフラッグシップモデルでは廃止される可能性もあるLightningを守ろうとするのか。アップル自ら述べている通り、Lightningアクセサリを所有しているユーザーの反感を買うことを避け、あるいは廉価版iPhoneでLightning採用の道を残すためなど、もしかしたら「技術革新」よりも「現状維持」を考慮しているのかもしれません。
 
 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]
関連キーワード: apple, charger, eu, europe, european commission, EuropeanUnion, iphone, lightning, mobile, regulation, usb-c
0シェア
FacebookTwitter

Sponsored Contents