iOS 13のプライバシー保護によりバックグラウンドでの位置情報追跡が68%減少?調査結果が発表

VPNアプリの普及も位置追跡を困難にする一因

Kiyoshi Tane
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2020年01月25日, 午後 01:55 in android10
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昨年秋にリリースされたiOS 13では、アプリによるバックグラウンドでの位置情報追跡がユーザーに積極的に通知され、その都度オフにするオプションも提供されています。

そうした変更後に、バックグラウンドで収集される位置情報が68%も減少したとの調査結果が発表されています。iOS 13の位置情報データ収集に関する変更点は、主に2つです。まず、アプリがバックグラウンドでユーザーの位置情報を使用している場合、定期的にポップアップを表示して現在許可を与えていることを知らせ、それをオフにするオプションを提示します

もう1つは、位置情報にアクセスするたびに許可を求めるよう、アプリごとに設定するオプションも用意されました。こちらはiOSの設定アプリ>[プライバシー]>[位置情報サービス]から利用できます。

米FastCompanyは、これら2つの組み合わせにより、バックグラウンドでの位置情報収集が68%も減り、フォアグラウンド(アプリを開いている間)も24%低下したとのリサーチ結果を伝えています。

かたやAndroid 10でも位置情報へのアクセスにつき「アプリ使用中のみ許可」という選択肢が追加されました。Googleの広報担当者によると、やはりこのオプションが選ばれる傾向が高いと述べられています。

しかし、位置追跡のためにGPSの代わりにIPアドレスを使われる可能性が高い--という専門家の見解も伝えられています。アプリおよびWebサイトはモバイル回線またはWi-Fiネットワークを介してこのデータを収集できるものの、iOSやAndroidはそれを防ぐための組み込み制御を提供していないとのことです。

ただしIPアドレスはGPSよりも精度が低く、訪問した店や昼食を摂った場所などの特定は不可能になるとも述べられています。さらに公衆Wi-Fiを使う場合は安全のためVPN(Virtual Private Network)アプリを利用する人が多くなっており、やはり追跡を困難にしているとのことです。

VPNとはインターネット上に仮想の専用線を設け、第三者の盗み見を防ぐ仕組み。要はアプリから見えるのはVPNサーバーの設置された場所となり、ユーザー本人の位置は結果として隠されるわけです。

その一方では「ユーザー自身が位置情報収集を望んでいる」忘れ物防止アプリ等では、たびたびポップアップが表示されて再承認するのは不便との声もあります。位置情報追跡に関しては、そうした「便利さ」と「個人のプライバシー保護」のバランスを調整する余地がまだまだありそうです。
 
 

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