Boeing 777X
ボーイングが開発中の旅客機「777X」が初の試験飛行に成功しました。機体はワシントン州上空を飛行した後、シアトルのキング郡国際空港、通称"ボーイング・フィールド"に着陸、飛行時間は3時間51分を記録しました。

777Xには777-9と777-8の2種類があり、今回初飛行に成功した777-9は双発ジェット機としては777-300ERをしのぎ最大となります。777Xは翼の構造材にカーボンファイバー複合素材を採用し軽量化、777-300ERが搭載するGE90エンジンをやや縮小しつつも約10万lbfを出力するGE9Xを搭載して、エアバスA350-1000のような競合機種よりも1割ほど優れた燃費を実現しています。

また胴体部分の構造を見直したことで、外径は777と同寸法ながら機内客室の幅が拡大したほか、揺れを軽減するスムーザー機構を採用するなど快適性を向上、搭乗可能人数も777-8Xで384人、777-9Xで426人と、それぞれ同クラスのエアバス機に比べて有利な数字になっています。

エミレーツ航空をはじめ全日空、ブリティッシュ・エアウェイズなど777Xをすでに予約済みの航空各社は、少なくとも2021年までは機体の引き渡しを待たなければなりません。まだ初飛行が終わった段階であるため、777Xにはまだいくつもの試験が待ち受けています。ボーイングは今回の機体の他に3機のテスト機を用意しており、空と地上の両方で一連の「包括的な」試験を計画しています。

ボーイングは737MAXの墜落事故とその後の不手際で大きく顧客や業界からの信頼を失っており、777Xではまず高い安全性の確保によって安心感を提供したいと考えています。もちろん737MAXの早期復帰も望まれるものの、いずれもコストや効率化ではなく、安全を第一に考えた開発や対策の徹底をお願いしたいところです。