新型コロナウィルス感染拡大がiPhone SE2(仮)量産に影響の可能性(Bloomberg報道)

台湾に里帰りした従業員は武漢市に戻らないよう指示

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年01月29日, 午後 12:50 in apple
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SIPA USA/PA Images

中国の武漢市で発生した新型コロナウィルスは今も収束の目処が立っておらず、中国国内のみで死亡者は100人以上、患者の数は4500人以上にのぼっています(中国政府発表/28日時点)。世界各国でも拡散が確認されており、日本在住で武漢渡航歴のない男性の感染も報告されました

そうした感染拡大によりアップルの中国サプライチェーンも混乱の危険にさらされ、3月に発売が噂される小型かつ廉価なiPhone SE2(仮)の量産に影響をおよぼす可能性があると報じられています。まずシンガポール最大の新聞The Straits Timesによると、アップルの大手サプライヤーFoxconnは、旧正月休みで台湾に訪れている従業員に滞在を延長し、武漢工場に戻らないように命じたのことです。それに加えてFoxconnは武漢工場では従業員はフェイスマスクを着用し、体温をチェックしているとコメントしています。

その一方、Foxconnが生産拠点を置き「iPhone City」の異名を取る鄭州市や上海近郊にあるPegatronのiPhone組み立て工場は武漢市から500km以上も離れているものの、全世界に感染が拡大しているなかでは距離は影響をシャットアウトする防壁にはなりえません。

Bloomberの取材に対して、大手コンサルタント会社Moor Insights & Strategyのアナリストは「サプライチェーンが中断されないシナリオは想像できません」「原材料、製造、組み立て、テスト、出荷の1つでも大きな問題が起これば、混乱が生じます」との予測を述べています。

アップルは中国国内で小売関連など約1万人もの従業員を直接に雇用しており、iPadやiPhone、Apple Watchなどを生産する中国サプライチェーンは数百万人もの労働者に支えられています。すでに武漢市では現地を離れる航空便や鉄道など公共交通機関の運行が停止される封鎖状態にありますが、こうした規制が各地に広がれば大手サプライチェーンの従業員の行動が大きく制約される可能性もあり、生産の混乱が懸念されるわけです。

Bloombergの匿名情報筋によれば、アップルが(SARSの先例もあった)コロナウィルスなどの極端なシナリオに備えて、部品供給元を地理的・企業的にデュアルソース(2つ以上に分ける)ことを義務づけており、直接的に生産計画への大きな影響はありそうにないとのことです。それでも、組み立て作業の大部分は中国に集中しているため、組み立てラインの労働者不足は出荷数に響くとも指摘されています。

今年9月に発売と見られるフラッグシップモデルiPhone 12(仮)シリーズまでには半年以上もあるため、さすがにウイルス騒動が有意な影響を与えることはないと思われます。が、iPhone SE2(ないしiPhone 9(仮))は2月に量産開始、3月に公式発表と噂されていることから、発売延期ないし発売当初は品薄になるかもしれません。
 
 
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