3つ折りスマホや腕巻きスマホが次のトレンド?TCLが多彩なデザインのディスプレイを開発中

CES 2020のTCLブースで見つけた最新ディスプレイ

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年01月29日, 午後 03:50 in foldable
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TCLDISP
2019年に相次いで発売になった折りたたみ式(フォルダブル)ディスプレイを搭載したスマートフォンも、その後はモトローラが縦折りタイプを投入したり、レノボがノートPCにも採用するなど形状やサイズにバリエーションが出てきました。折りたたみ式ディスプレイの利点は開けば大画面、閉じればコンパクトになることです。とはいえ二つ折りのディスプレイでは開いた時のサイズは2倍になるのが限界です。

TCLはスマートフォンの画面サイズのさらなる大型化を狙って、3つ折りタイプのディスプレイを開発しています。TCLはスマートフォン以外にも家電やTVを展開している複合グループ企業で、傘下のディスプレイメーカーCSOTはTV向けの大型8Kディスプレイからスマートフォン向けの小型のものまでさまざまな製品を開発しています。3つ折りディスプレイはまだモックアップしか公開されていませんが、サムスンやLGなどディスプレイを手掛ける他のメーカーからは目立った動きが見えていません。TCLが世界初の3つ折り式ディスプレイを商用化する可能性は十分にあります。
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とはいえディスプレイを3枚折りたたむ構造にすることは容易ではありません。モックアップの裏側を見ると、最初に折りたたむ右側のディスプレイはヒンジをうまく処理することで、ディスプレイを完全に密着させてたためるような構造に見えます。しかしその上にさらに折りたたむ左側のディスプレイを見ると、ヒンジの部分は蛇腹状になっており、幅も広くなっています。きれいに重なるように折りたためるようにするためにはヒンジの構造も複雑になりそうです。

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モトローラのrazrは折り曲げたディスプレイの伸びる部分をヒンジの内側に吸収することで、内側に折りたたみながらも完全に密着してたためるディスプレイを実現しています。しかしこれは縦降りタイプでヒンジ部分のディスプレイの長さが短いからできる構造でしょう。3つ折り構造となるとサイズの違うヒンジ2つを搭載した上に、スムースに閉じたり開いたりできるようにしなくてはなりません。

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それでは折りたたみ型以外の方法で「大きいディスプレイをコンパクトにして持ち運ぶ」デザインはあるのでしょうか?TCLは「曲げる」ディスプレイを開発し、腕に巻き付けて持ち運べるデバイスを実現させようとしています。腕に巻き付けることからスマートウォッチ用途にも見えますが、腕から外して伸ばせばディスプレイは5インチ程度の大きさになります。すなわち縦折り式のスマートフォンと似たような形状となるので、このディスプレイはスマートフォンとして使うことができるわけです。

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腕に巻き付けるディスプレイはNubiaの「Nubia α」が出ていますが、ディスプレイサイズは4インチでスマートフォンとして使うには小ぶりです。Nubia αの後継モデルや類似モデルがNubiaや他社から出てこないのは、現状の曲げられるディスプレイのサイズが小さいからかもしれません。TCLの腕巻きディスプレイが商用化されたら、「腕輪式スマホ」という新しい分野の製品が出てくるかもしれません。
 
 

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