フォードが声の波形を刻んだロックナットを開発

世界に一つのロックナットで盗難を防止

中田ボンベ(Bonbe Nakata)
中田ボンベ(Bonbe Nakata)
2020年01月31日, 午後 01:30 in transportation
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Ford2020年1月28日(現地時間)、自動車メーカーのフォードは「声の波形」を刻んだロックナットを開発したと発表しました。

ロックナットは、ホイールの盗難防止に用いられるセキュリティパーツ。取り外すためのアダプターを差し込む溝部分が特殊な形状になっており、専用の器具でないと取り外せません。ホイールを取り付けるナットのうち1本をロックナットに変えることで、盗難を防止できます。

しかし、ロックナットも万能ではなく、盗難する側が特殊な器具を持っていれば外されるケースも。そこでフォードでは、セキュリティー向上のためにオーナーの「声の波形」をロックナットの溝にする技術を開発しました。

声の波形は指紋や目の虹彩と同じでその人固有のもの。つまり、声の波形を基にしたナットも唯一無二のため、そう簡単に取り外すことができないというわけです。

このロックナットを作るには、まず「私はフォードマスタングで運転します」など、オーナーの声を最低1秒間録音。その声の波形をナットの溝の形になるよう整えます。こうしてできた溝のパターンを基に、ステンレス鋼を使用する3Dプリンターでロックナットを作成します。


ロックナットは同じ波形のアダプターでしか取り外すことはできず、複雑な形状をしているためパターンをコピーするのも困難です。さらに、ロックナットの溝は入り口は狭く、奥に進むほど広がる形状。粘土を使って溝の型を取ろうとしても、先がすぼまっているので簡単に引き出せない仕組みになっています。

声の波形だけでなく、フォード・マスタングのロゴやオーナーのイニシャルなど、さまざまなデザインを溝にすることも可能とのこと。

フォードではすでに3Dプリント技術を生産ラインで活用しており、エンジン内の部品や、車内のインテリア部品を3Dプリントで製作しています。全てのパーツが3Dプリンターで作られた車が登場するかもしれません。

 

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関連キーワード: 3d printing, car, ford, security, transportation
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