次世代仕様PPS対応。65W超小型USB-C充電器が税込3280円で、磁気研究所が発売

GaN採用モデルが一気に"ジェネリック"に

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年01月31日, 午後 04:30 in usb charger
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磁気研 65W PD ACアダプタ2020年のPC/スマートフォン用アクセサリにおいて間違いなく注目ジャンルの一つとなっている、小型版/USB PD対応のACアダプタ。とくにパワー半導体に窒化ガリウム(GaN)素材を採用したタイプの製品は、大手メーカーも続々と参入しつつあるホットな市場になっています。

そんな中で、税込3280円と手頃な価格ながら、出力65W、51×51×28mmで105g、さらにACプラグ折りたたみ式と、実用面にも優れた製品が発売されました。モデル名は『ML-PDUS1PG65WH』。販売は、秋葉原で老舗の記録メディア取り扱い企業であり、昨今はPCやスマートフォンアクセサリにも力を入れる磁気研究所です(「あの」磁気研です)。磁気研 65W PD ACアダプタ

基本的な仕様としては、端子はUSB Type-C×1基で、付属ケーブルはなし。最大出力は65W、ACプラグは本体直結の折りたたみ式と、昨今のUSB ACアダプタでは主流の形状。

気になる本体サイズは、いわゆる「横置き」時で51×51×28mm(幅×奥行×厚み)、重量は105gで、手のひらに収まるサイズです。

これだけではわかりにくいでしょうが、大きさと出力で直接的なライバルとなりそうな、アンカーの60Wモデル『PowerPort Atom III 60W』が約61×58×28mmで約132g。RavPowerの61W『RP-PC112』は49×49×32mmで約105gです。つまり本モデルは、大きさ、重量という点では評価の高いRP-PC112とほぼ互角ということになります。

なお、価格に関しては、PowerPort Atom III 60Wが税込3999円で、RP-PC112が税込4599円(双方ともAmazonでの価格、後者はホワイトモデル)。本機の手頃さは、十二分に注目に値するはずです。

磁気研 65W PD ACアダプタ

さらに本機は、より高価な製品に比べてもアドバンテージがあります。それはUSB PDへの"対応度"が高い点。USB PD 3.0の対応に加え、オプション仕様である『PPS』(プログラマブル・パワー・サプライ)への対応を公式で謳い、さらに出力仕様も明示しているのです。

PPSとは、一般的なUSB PD対応製品より「さらに機器に優しく、急速に、なおかつ発熱が少ない」充電を実現できる仕様。具体的には、出力の電圧と電流を100mV・50mAのステップでリアルタイムに変更できるという機能です。

PPSが有効であれば、機器側とACアダプタ側がそれぞれの電圧や電流、そして容量や発熱といった状況に応じて、電圧と電流を細かく制御します。PPS無効の場合は「複数の電圧と最大電流の組み合わせテーブル」から選択する方式ですが、その組み合わせが格段に柔軟になるというわけです。

これにより、急速充電が可能な時は大電圧と大電流を掛け、ゆっくりと充電したいときは電流量だけでなく電圧も下げて、機器側のバッテリーにやさしく、消費電力も少ない状況に変更する......といった充電パターンが実現できます。

ただし、これを有効にするには、充電機器側とACアダプタ側の双方がPPS対応であり、さらにケーブルもUSB PD 3.0対応でなければなりません。そのためヘビーユーザーの間では、本機のようにPPS対応を明示した製品がACアダプタ(やモバイルバッテリー)の選択基準になりつつあります。

なお現状でのPPS対応機器の代表格は、スマートフォン『Galaxy Note10+』です。同機の"45W急速充電"は、実はPPSを利用しているのです。



磁気研 65W PD ACアダプタ

さて、具体的な出力仕様は、PPSでは「3.3-21V/最大3.25A」(最大65W)。上述のように連続的に可変するため、こうした表記になります(なお最大電圧が21VとUSB PDの20Vを上回りますが、これはPPS仕様上の最大であり、仕様に収まっている値です)。

なお、PPS非対応機器では「5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3.25A」という仕様となります。こちらも(当然ですが)最大出力65Wです。

磁気研 65W PD ACアダプタ


そして本製品でのもう一つの注目点が、冒頭でも紹介したように、磁気研究所が発売するという点です。同社はもともと秋葉原を中心に(企業名通り)磁気テープをはじめとする記録メディアの販売を中心に手がける企業。創業は1979年と、いまや老舗と呼べる存在。

昨今では、『HIDISC』(ハイディスク)ブランドにて、CDやDVD、Blu-rayといった記録メディア、そしてPC用およびスマートフォン用アクセサリを幅広く手がけています。

注目点は販路と価格設定です。というのもアクセサリブランドとしての同社は、いわゆるディスカウント系量販店で比較的安価な――広義の「ジェネリック製品」――を得意とする企業であるため。

つまり本モデルの発売は、市場的全体で見た場合「GaNパワー半導体を搭載したACアダプタのジェネリック化が一気に進む」「格安のACアダプタでもGaN搭載世代が当たり前となっていく」分水嶺ともなるわけです。

それを抜いても、本モデルはPPS対応+65Wとしては非常に小さな本体+格安と呼べる価格の3点が揃った大注目のモデル。USB PD対応ACアダプタが気になっている方には、ぜひ注目してほしい機種の一つです。

 
 

 

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