今となっては激レア。QWERTYキーボード付きスマホ「F(x)tec Pro1」を試す

スライド式は唯一無二?

神田 靖子
神田 靖子
2020年02月2日, 午前 10:00 in smartphone
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F(x)tec Pro1英国のスタートアップF(x)tec (FX Technology Limited)から発売されている、横方向スライド機構の物理キーボードを備えた「F(x)tec Pro1」を入手したので所感などをお届けしたいと思います。

スライド機構のキーボード付き端末といえば、昔、米ベライゾンが販売していたモトローラのDroidシリーズや、当時のウィルコムが販売していたPHSのW-ZERO3シリーズを思い出しますね。

F(x)tec (FX Technology Limited)は、当初、モトローラのMoto mods対応スマートフォン向けキーボードModsを世に送り出そうと頑張っていたのですが、良いところまでできていたものの最終的には断念。その代替として新たに発表したのがF(x)tec Pro1です。

結果的に製品化が実現されなかったキーボードModsは当時、クラウドファンディングにてプロジェクトが行われており、その支援者のなかで希望する人には期間限定の割引コードが発行されていました。筆者はこの割引コードを利用して購入したので通常よりもお安く入手できています。なお、公式サイトでの販売価格は699 USドルです。

F(x)tec Pro1

そんなF(x)tec Pro1ですが、本体サイズは154×73.6×13.98mm、重さは約240g(実測値)、容量3200mAhのバッテリーはクアルコムのQuick Charge 3.0に対応します。ディスプレイは5.99インチ(2160×1080ピクセル)のAMOLEDで、プロセッサはクアルコムのSnapdragon 835、容量6GBのRAM、容量128GBのストレージを搭載。また、SIMスロット2と排他利用にはなりますが容量2TBまでのmicroSDに対応しています。OSにはAndroid 9.0を標準採用していますが、Sailfish OSやLineageOSなど、他のOSに入れ替えることも可能なようです。

F(x)tec Pro1

SIMスロットはnanoサイズ2枚に対応。前述の通りSIM2はmicroSDとの排他利用となっています。SIM取出しピンを使わずにSIMスロットを引き出せるのが特徴ですが、引き出すには少しコツがいります。

対応している通信方式とバンドはあまり日本を意識したものではなさそうです。また技適を取得していないようなので(取得していることを確認できなかったので)、実際にSIMを挿入して試すのは次回の海外遠征時までおあずけです。

対応通信方式と対応バンド

FDD/TDD LTE
1, 2/25, 3, 4, 5/26, 7, 8, 12/17, 13, 20, 28
TDD LTE
38, 39, 40, 41
WCDMA
1, 2, 4, 5, 8
TDSCDMA
34, 39
CDMA2000
BC0, BC1
GSM
2, 3, 5, 8

F(x)tec Pro1
▲黄色のアクセントカラーがカッコイイ!

スライド機構の物理キーボードは5段、64キーのQWERTY配列。バックライトを搭載しており、角度は115度固定となっています。キーボードを引き出した状態で机に置いてもガタつきはなく、同梱されているスリーブケースを敷けば滑り止めになり、安定感がさらに増します。また、スライド機構の物理キーボードを搭載しているわりには全体の厚みが抑えられており、キーボードを閉じた状態で持ったときも手になじみ持ちやすいと感じました。キーボードを引き出して両手で持っても、厚みや重さを特別感じることはなく、入力もストレスなく行えます。

F(x)tec Pro1

物理キーボードならではのショートカット機能は、0~9、A~Zの計36個、それぞれのキーにアプリのショートカットを設定することができます。設定場所が少しわかりづらいのですが、ホーム画面上を長押しし、「ホームの設定」を選択すると「Keyboard Shortcut」という項目が表示されます。これにより、ショートカットを割り当てたキーの長押しでアプリを起動できるように。また、Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼付けという、PCではお馴染みのショートカットも利用できます。普段からPCを使っている筆者にはとてもありがたい!

F(x)tec Pro1

このほか、全てのアプリではないものの画面上に2つのアプリを並べて表示することもできるので、キーボードを開いて机に置いての動画視聴を楽しみながら別なアプリを使用するなど色々と捗りそうです。3.5mmのイヤホンジャックも搭載されています。

デジタルズームのみながら癖がなく自然なカメラ

カメラは、背面がソニーのIMX363センサーを採用した12MP、f/1.8と5MP、f/2.0のFFとなっており、フロントが8MP、f/2.0のFFです。静止画の最大サイズは背面カメラが12M、フロントカメラが8M、動画は、30fpsの4Kまでで撮影でき、再生は60fpsの4Kまで対応しています。

F(x)tec Pro1

撮影モードはオート、HDR、Portrait、Landscape、Sports、Candlelight、夕焼け、夜景、Beach、Snowの10種類。プロモードはなく、設定の中に露出やホワイトバランスの設定項目が含まれます。露出は-2~+2、ホワイトバランスはオート、白熱灯、蛍光灯、昼光、曇りとなっています。デジタルズームを試してみたところ背面カメラ、フロントカメラとも7.9倍までのよう。カラーフィルタはNone、Mono、Sepia、Negative、Solarize、Posterize、Aquaがあり、面白いのですが普段使いにはあまり向かないものが多そうです。

F(x)tec Pro1

F(x)tec Pro1には本体側面にシャッターボタンがあり、通常の撮影時のほか、画面をロックした状態のままでもカメラアプリを起動し撮影できるようになっています。

作例をいくつかご紹介します。デジタルズームのみなので特に暗所でのズームは厳しいですが、ヘンな癖がなく自然できれいに仕上がる印象を受けました。

Gallery: F(x)tec Pro1作例 | of 8 Photos

  • F(x)tec Pro1
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F(x)tec Pro1

最後に同梱物もご紹介しておきます。本体のほかには、ACアダプタと変換プラグ、USB Type-Cのケーブル、液晶保護用のフィルム、スリーブケース、メッセージカードとユーザガイドが同梱されています。販売する国に合わせてプラグの形状を変えるのではなく、各種タイプへの変換プラグが付属しているところは面白いですね。ただ、せっかくクアルコムのQuick Charge 3.0に対応しているACアダプタですが、残念ながらPSEマークはありませんでした。

また、同梱されているガイドを確認してみると、日本で5GHz(W52/W53)の無線LANを使用する場合は屋内のみと記載されていたり、VCCIのクラスBマルチメディア機器であることが明記されていたり、SAR(比吸収率)についても日本のガイドラインに準拠し、数値が記載されていたりします。ここまでするなら技適も取得しておいて欲しかったところではあります。

F(x)tec Pro1
▲FCCとCEのマークはさりげなくこちらに

そのほか、ところどころ英語表記が残っていること、カメラアプリが昨今のニーズに寄せていないように見受けられるなど、個人的にはもう少し頑張って欲しかった点もいくつかありました。

とはいえ、唯一無二といっていいほど希少となったスライド機構のキーボード端末は魅力的!海外遠征のお供にしながら今後のアップデートにも期待したいと思います。

F(x)tec Pro1
▲同梱物ではありませんが、個装箱がかっこよかったのでこちらも。写真では少し青っぽく見えますが、実際には黒字に黄色で目立つけどシンプルなデザイン、しっとりした感触でセンスの良さを感じました

 
 

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