米国防総省、投網式「Drone Hunter」導入へ。AIと各種センサーで不審ドローン追尾、捕獲

捕獲すれば誰が飛ばしたのかもわかる

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年02月4日, 午後 05:30 in Robots
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aerogondo via Getty Images

ペンタゴンはすでに不審ドローン対策のための手段を持ち合わせていますが、その技術は常に新しくなります。米国防総省は、許可なく飛行する不審なドローンを追跡し、捕獲し、無力化できるAI搭載ドローンの導入のための契約をユタ州の企業Fortem Technologiesとの間に結びました。
この不審ドローン対策用ドローン「DroneHunter」は、レーダーを使い、不審なドローンを追跡するようにできています。そして一定以内の、いわゆる射程距離に近づけばネットを射出して文字通り一網打尽にします。

DroneHunterは、オペレーターの指示もしくは不審ドローン発見の信号で自動的に起動し、一定の高度まで上昇します。そして、レーダーで不審ドローンを特定し自動的に追跡します。FortemのCTOで共同設立者のアダム・ロバートソンは「このドローンは数百メートル先から標的をロックオンできます」と述べています。なお 国防情報サイトのDefence Oneによれば、ペンタゴンはこのAIドローンシステムに数百万ドルの投資をしているとのこと。

ドローンをネットで捕獲するアイデアは目新しい物ではありませんが、電波妨害や撃墜するのにくらべて安全です。仮に電波妨害でドローンを落とそうとすれば、近隣の携帯電話や無線通信に影響が出ます。一方で銃弾やレーザーで撃墜しようとすれば、流れ弾や標的を外れた光が民家に到達したりする危険性があります。しかし、ネットでドローンを捕獲できれば、フォレンジック技術を利用してそのドローン所有者に関する手がかりなどを得られるかもしれません。


国防総省はFortemのほかにSkyDome Networkと称するシステムも導入しています。SkyDomeは、レーダーのほかDroneHunters搭載のセンサー、さらにはその他のセンサーも組み合わせて周囲の状況を自律的に監視、システムが何かを検出すれば、画像認識とAIを使用してそれが何か、そしてその意図を自動的に分類します。

2019年2月にドバイ国際空港で起こった不審ドローン事件や、その前のロンドン・ヒースロー空港などでの事件のように不審ドローンが飛来した際、このようなシステムがあれば混乱を最低限に抑えることができるはずです。

もちろん捕獲だけが最善の対策ではありません、ヒースロー空港は今年、無許可の不審ドローンが飛来したら直ちに追跡を開始し、その操縦者の位置を特定するシステムを導入しました。ほかにも投網式でなくともネットで絡め取る式の対策や、投網バズーカ対ドローン鷲なども開発されています。これだけのバラエティに富んだ対策があれば軍施設や空港、スタジアムなどはそれぞれの環境や目的に合わせた選択ができるはずです。

 

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